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立正大学時代から山岳部に所属されていたそうですが、体育会系の根性、努力といった雰囲気は全くない方で、非常におしゃれでスマートな方でした。
お話も非常にお上手な方で、楽しい2時間を過ごせました。
印象に残ったお話は、
1.2007年 6〜7月 - ガッシャーブルムII峰登頂中に雪崩に巻き込まれ、生還した時、運が良いと言われた事に対して
決して運が良かった訳ではなく、雪崩時に同行者2名は亡くなりその方達の命を自分はもらった(亡くなった方の分の酸素ボンベが自分に回って来た事で生きながらえる事が出来たそうです。)から助かったのであり、山でもらった命だから山にかける。
2.学生との公開質問で、『自分らしさ』について問われて
xxさんらしいとかいうのは、大抵、他人が判断するものであり、本人が自覚する事は難しいと思う。
また、〜らしさに固執し過ぎる事により、本人の可能性を限定する事にならないか?
自分はあまり意識しない。
3.学生との公開質問で、『想定外の事が起きた時、どの様な行動を取るか?』と問われて
登山家としてどれだけ準備段階で、想定し、想定外な事をいかに少なく出来るかが、登山家にとって重要だと思う。という様な事をおっしゃっていました。
4.学生との公開質問で、『恐怖を克服する、壁を乗り越える』事について問われて
恐怖感を感じないのはマズイ。
実際、畳、数枚の広さの山の頂に立った時も恐怖感で直ぐ下山したくなる。
恐怖感があるから生きて帰って来れる。
又、目の前の壁を感じた事はない。登山を断片的に見ると、苦しいイメージが目立つが、
どこの山に登ろうか?どんな服装で何色にしようか?と準備している時が非常に楽しかったり、世界中の仲間が出来る事等、楽しい事の方が多いからやってられる。
大事なのは、これと思った事を諦めず、ずっとやり続ける事が、自分が作った壁を乗り越える一番の方法だと思う。
等のお話でした。
準備している時が楽しいのは、プロ、素人問わず同じである事は共感しました。
また、全般的に竹内氏の器の大きさというか、人として大きな余裕を感じました。
そりゃ限界ギリギリでやってるようじゃ、8000mの山は登れませんよね。
余裕の理由が過酷なトレーニングにある事が、竹内氏のHPの動画等でよく分かります。
LastM588さん、こんばんは。
そうですね、彼のバイタリティ−にはついていけませんね。
今年の7月に札幌で道警主催で、日本初の国際山岳医の大城和恵さんと一緒に「安全登山シンポジウム」の講演していましたが、「心から山を愛し、山に負担を掛けない」方ですね。
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