熊に遇った(見た)のはこれで5回目だ。吉野、奥伊吹、奥越のどこか、余呉、今回は若狭。ほかにも先行して歩いていた愛犬が突然立ち止まって警戒したことがあった。
吉野では危なかった。ソロで急斜面を登っていると前方でカザカザと音がして鹿が登っていった(と思った)。気にせずしばらく急斜面を登っていくと、今度は突然後ろでバキッという太い枝が折れる音とともにドスンという音がした。なんだろうと振り返ったところ、熊がこっちを向いて静止していた。距離は5〜10mほど。急斜面を登って逃げることはできない。これは戦うしかないと思い、体を大きく見せようとゆっくり手を挙げたところ、熊は一目散に逃げていった。木の上に熊がいるのに気づかず、真下を通り過ぎていたのだ。上から襲われていたら確実に死んでいただろう。唖然としてしばらく動けなかった。
余呉ではソロで背丈以上の笹薮をかき分けながら進んでいると、前方で突然ウォー!というライオンのような叫び声がした。静かな山で突然の雄叫びに心臓が止まりそうになった。距離は数m。笹薮で姿は見えず。なんでこんなところにライオンがいるんだ?と思いながら後ずさりした。さいわいライオン?に動く気配はなかった。後から考えると、やはりあれは熊で「これ以上近寄るな」という警告だったのだろう。
そんなこんなで、さいわい今だ熊に襲われたことはない。ところで先月、ヤフーニュースで熊に襲われるという衝撃の動画が話題になった。急な岩場を下山中、突然上から熊が襲ってきたのだ。とっさにかわしたものの、下からまた襲ってきた。よく見ると下に子熊がいるではないか。子供を守ろうとして襲ってきたようだ。蹴飛ばしたり殴ったりしてなんとか難を逃れた。九死に一生とはまさにこのことだ。
ソロでバリを歩いているといつかこんな目に遇うかもしれない。数日後に死体で発見される可能性もある。冬眠前の今の時期は特に注意したいものだ。いつも鈴と小さいカウベルを付けているが、気づいていても逃げない熊がいるので、決して「鈴を付けているから安心」などと過信しないことをおすすめする。
毎回「鹿かな?」とか「ライオンか?」とか勘違いされて、熊が出た!と慌てないのがかえって良かったように読んでいて感じました。
どうかこれからもご無事でありますように!
実際に熊に遇ってしまったら、あわててもしょうがないです。毅然として「こっちのほうが強いんだ」と態度で示すのがいいんじゃないかな。
問題は子連れの熊ですね。知らずに子熊に近づくと親熊が確実に襲ってきます。運もあるでしょうが、気配がないか神経を研ぎ澄ませて注意しないといけないですね。
北海道大雪山系愛山渓温泉に夕方 比布岳から川筋を降りてきました。熊鈴 熊撃退スプレーは持参ですが、川沿いで夜に向けて熊が水飲みに来るかヒヤヒヤしていました。大きく熊に注意の看板があり ヒグマが目の前にいつ来るか恐々です。宿に着いて 小屋番さんから熊は最近 出てないよ!と言われた時はホットしました。
グループ登山なら熊も近寄ってこないと思います。私のようなソロが危険です。
ヒグマはツキノワグマと違って、人の気配がすると離れていくので遭遇することはほとんどありません。私は昔北海道に住んでいて、50ほどの山へ登りましたが、ヒグマに会いたかったのに一度も会えませんでした。今話題のOSO18も決して人前には現れません。昔、日高で事故があったのは特別な例です。
お互い、ツキノワグマには注意して山を楽しみましょう。
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