蓬莱峡 展望

蓬莱峡の座頭谷から、棚越新道に抜けた後、大沢西宮線を大谷乗越方面に向かって進んでいくと、冬枯れのこの時期のみ、葉が落ちた木立の間から、蓬莱峡の全貌を見ることができる。

六甲山地は、約１００万年前頃から現在まで、たびたびの断層活動によって隆起してできたた山脈。

これらの断層は六甲山地を南北から挟み、地震のたびにずれ動いて六甲山地を押し上げてきた。太多田川の沿岸にある蓬莱峡は、こうしてできた「六甲断層」によって破壊された岩石がつくり出した地形。

これらの断層面や、隆起によって破壊された断層面が川の浸食によって削り取られ、あのような奇景に変化したようすを、この時期のみの限定で見ることができた。