備忘録として書き留めておきます
2016年ゴールデンウィークの北アルプスでは遭難事件が相次いだと新聞やニュースで報道されていた。
死者、不明者、救助者あわせて22人…
労働災害防止などでよく出てくるハインリッヒの法則(1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもので一般的にはヒヤリハットと言われているもの)を当てはめてみると…
被重大事故者:22人
被軽微な事故者:638人
ヒヤリハット体験者:6600人
となる。
新聞に載った事故だけが重大と呼ぶには無理があるかもしれないが、新聞等の記録に残っている事故はこれだけである。
では、私が体験した槍ヶ岳の落石事故はどうであろう?新聞に載っていない上、日常に支障があるような怪我をした事故ではなかったのだが、けして軽微な事故とは言えない事象であったように思う。しかしここでは新聞に載っていないという観点で軽微な事故に入れておくことにする。
今年のゴールデンウィークに北アルプスへの登山者数が分からないが、仮に1万3千人が入山していたとしたら約半数の方がヒヤリハット体験者となる。
そして私と同じような記録に残らないような軽微な事故者は約640人(私の周囲でも10人程度の方は死を感じたと思う)に上る計算になる。
この数字から見てもベテランの方が多い厳冬期に比べ、入門者が多いこの時期の方が事故率が高いということであろう。
春山とはいえど北アルプスは冬山!
今後は暖かさに気を緩めないように心掛けたいと思う。
やまさん こんにちは
山の安全対策は難しい問題ですね!
職場での安全対策は安全柵設置など
ハード対策と
KYT活動によりソフト面の強化Wで行う事が出来ますが
少なくとも山ではハード対策はできません。
必要装備の準備、危険予知が事前にできる、ソフト面を強化するしかないのでは?
安全柵の様に入れない!危険な山域に行かないのが一番ですが
それができないのが山屋の宿命です。
危険な場所ほど魅力があります。
御嵩さん 書き込みありがとうございます
実のところハード対策は山小屋の人たちがおこなっているのです。
今の時期、凍結融解作用により岩の脆弱部分は破壊されているため、ルート上の浮石は除去してくれているそうです。(クサリの設置は雪山ですので除外)
私の場合、今回は運悪く掴んだ時に浮いたのかもしれません。
問題はソフト面ですよね
今年の穂高での大量遭難の原因は経験不足の無謀な判断に起因するものが多かったと聞きます。穂高岳山荘の小屋番の方も「入山規制をかけなければ入山禁止せざるおえない」みたいなことを嘆いていました。
楽しいはずの登山ですが、それは表裏一体…今年GWはいろいろ学べました(笑)
そうですねぇ!
だいたい今までこけたりしたのを思い出してみると、チョッとヤバいけどいけるだろうってやったときですね!
最近は歩いているとき、自分のヒヤリハッとを減らすべく岩を飛び越えたい!って思っても思い直して、地道にステップ踏むようにしてます!
でも、人から見たらまだまだ甘い?(^^♪
ねこさん ありがとうございます。
お互い…気が付いた時には谷底かあの世って場所が好きなようですからね( ´艸`)
安全登山を心がけましょう!
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