ロッジ大阪店も閉店

大阪万博の最終日でもある10月13日、大阪駅前第二ビルにあるロッジ大阪店も閉店となるそうです。
この場所は2階もあったIBS石井スポーツが第一ビルから縮小移転したものの2009年頃に社長が亡くなり閉店、その後、IBSとは名乗っていても中身はICI石井スポーツ…もヨドバシに移転、そのあと第四ビル2階の角にあったロッジが引っ越して来ました。
第三ビル1階には好日山荘もその昔ありましたが、大阪駅の再開発と共にグランフロントに移転、店員さんも総入れ替えでした。
私は登山を始めるか始めないかの2000年の8月に第一ビルのIBSで登山ではなく旅行の荷物入れとしてIBSのこだわりのアークテリクスのザックをオススメされて買い、そのまま青春18切符であてもなく東上、行き詰まった水上駅で駅からハイキングのパンフレットを見つけ、バスで土合駅へ。
岸壁展望ハイキングをしてる時に西黒尾根登山口を見つけ「へ〜谷川岳の山頂へ行けるんや…」と登り始めたものの時はすでに3時をまわっており、おりてきたパーティーに「今から行くの？泊まり！？」と聞かれ「いやまさか、日帰りですよ？」と答え、自重を促されそのまま林道を奥へ、渡渉もしながら沢を下って土合橋に帰りました…つまり山のこと、何もわかってなかったんですな(；・∀・)
その頃から山道具を必要に応じて買い進め今に至ります。
始めて買ったカッパはIBSの店員さんに「カッパもなしに山に行くなんて！！」と言われ買いました。
それまで何回かの登山で晴れ男ゆえ？雨にあった事がなく、確か遠征登山で羅臼岳に買ったカッパを持って行ったら雨に降られて山頂からの展望はなく、店員さんを恨んだのも良き思い出…。
始めて買ったワカンは冬の谷川岳のため。そのまま青春18切符でムーンライトながらに乗って西黒尾根事件のリベンジに。
第一ビル時代のIBSの店員さんに「まさか明日使うつもりですか？」と聞かれ「そんなわけないでしょう」と答えたけど本当はそのまさか。
翌日、土合駅からアイスバーンをツルツル滑りながら山へ突入。多分、肩の小屋への登り途中で吹雪かれホワイトアウト。ワカンも外れたけど凍えてよう直さず、這々の体で半泣きで下山しました(・・;)
途中の小屋の煙突？にたどり着いた時とゲレンデの音楽がかすかに聞こえてきた時の安堵感といったらなかったなぁ…（笑)

思えばこの駅前ビルは1990年代はゲーセンに溢れ、予備校帰りにもよく足を運びました。今は第三ビルの「ロイヤル」しか見当たりません。
食べ切ったら無料のスーパービッグパフェを出すカフェで口が凍えて敗退したのもこの頃…。
山道具屋も3軒あったのがとうとう全滅…。
今や駅前ビルは居酒屋天国になっています。
これも時代の移り変わりとはいえ、寂しいものです。
ロッジ前の噴水も第一ビルにIBSが健在だった頃はバシャーッと動いていました。周りでは良く古本市や古銭や切手などの販売イベンドが行われていましたが、今は見かけなくなり、ただの廃墟と化しています。
大阪駅の中央コンコースの待ち合わせ場所の噴水
も無くなって久しく、このまま南海トラフでも起ころうものなら老朽化した？駅前ビルはどうなるのか…地下は水没！？と思ってしまいます。
金券ショップ群は昔からそのまま元気にやってますが、私鉄やJRの数々の悪政もありなんとなく体力が無くなっていると感じられます。
駅前ビル好きとして浅いながらも歴史を見てきた身としてはほんとにさみしい限りです。
今後はリアルな山道具屋となると、グランフロント大阪の好日山荘かな…。
I売り場の閑散とした様子がBSの閉店直前と今のロッジが重なり切なくなり、そこはかとなく思い出を書きつくって怪しうこそものぐるおしけれしてみました。
ネズミの壁画を覚えてる人もたくさんいることを祈って…。