7月に石門コースをハイキングし、中の岳神社に下山した。
あれから4ヶ月、紅葉真っ盛りの妙義に再び出かけた。今回は中の岳山頂を目指し、ルート的に自分でも行けそうであればそのまま縦走してしまおうと考えて登り始めた。山頂手前の垂直な岩壁は鎖もしっかりと取り付けられてなんとかクリヤー出来た、この時二組のパーティーと行き交い言葉を交わす。それでも確たる自信が涌いて来ず、狭く切り立った山頂で浅間山の姿を眺めたりして気分を落ち着かせる。
傍らの社に手を合わせ意を決して東岳に初めての一歩を踏み出す。ルートはいきなり両側が切り立った岩稜となり、はるか下に大駐車場などが丸見えの、目が眩みそう景色が広がっているではないか!しかしもう後戻りは出来ない、空中に飛び出しそうなルートを引き返すなどと考えられない事態に直面している
のだ、ロープにしがみついて東岳のピークにたどり着くと年配のソリストと出会う、コースの情報交換をし次のピークに向かう。彼は中間道から鷹戻しの鎖場を登ってきたとのことで、手前に見えるピークの鎖場は結構厳しいとアドバイスしてくれた。慎重にルートを稼ぎ鎖場にたどり着くと成る程凄い。完璧なほど垂直である。鎖場に徐々に慣れてきてはいたが、此処は慎重にならざるを得ず、「三点確保」を連呼しながらジワジワと登り切った。
鷹戻しピークには10:40着、中之岳から丁度1時間かかった。距離はわずかだが難所の連続で、集中を切らさず登下降を繰り返していると1時間はあっという間だ。ここでザックを下ろしカメラを取り出す。他のレポを見ているとこの辺の写真がほとんど無い、多分カメラを手にする余裕が無いのだと思う。今回はFilmカメラとデジカメの2台体制で来たが、どちらも途中で撮れる余裕が無かった。「鷹戻し」からは浅間山が目前に現れて、その大きさに驚いた!最初に眼にした時は富士山かと思ってしまった 裏妙義の岩屏風が眼下に連なり、360度の大展望はガイドブック通りで、苦労して来たが本当に良かったと思った。下から誰も来ないことを確認し愈々最難関の50mの垂壁の下降である。滑り止めの手袋を填めて慎重に降りる、スタンスが余りよくないのと垂直な感じで下が余りよく見えない、しかし焦らずゆっくり降りると、二段目の下は鉄の梯子になっていた。北アの槍のような気分を味わう 意外と梯子は怖いものである、膝が少しガクガクしてしまった。ここからは漸くリラックスして歩き出したが、鎖場はまだ2箇所ほどあり気を抜くわけにはいかなかった。女坂分岐点を過ぎても中々中間道の下降点に出ない、少し焦り気味に降りて行くとベテランの登山者に出会う。彼は少し来た道を戻り、丁寧にルートを説明してくれた!感謝!これで一安心、大きな岩峰を左から回り込むと女性のクライマーとすれ違う、ヘルメットを着用し完璧な装備に感心してしまう。程なく堀切の分岐点に到達する。バラ尾根から若者のグループが降りてきた。ここまでくればもう大丈夫、中間道にそろそろと下り今朝出会ったツァーハイカーの集団を遣り過ごしてからのんびりと第四石門を目指した。12:00−石門着12:15−12:30−石門入り口12:50(第四石門のチムニーでメタボの老人が身動きとれずヤバかった)
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