回答
日常生活のなかから生感覚が失われてしまったのだから(25字,161ページから引用)
自分とほぼ同じ意見だ。自分は生き直すや生きることだと思っていたが、よりこの本の方がしっくりきた。富士山にあれほどの人が登るのも、冒険家が冒険を続けるのも、山に登るのもそういうことだね、という。
私はこの本への評価として面白いと思う。探検記やそういうエッセイで初めて読み切った。ちょいちょい挟まれる冒険家のブログ抜粋がこんなに俗っぽいのは思いの外面白かった、というか一番面白かったかもしれない。内容を一言でいえば冒険業界裏話って感じだろうか。
勧め方がわからない「雪男は向こうからやって来た」の方はタイトル通りの展開を期待したが、探検がどう進められ、どういう人間がいるのかというのを元記者であり冒険家の視点で語ったものと印象を受けた。雪男捜索はグレートサミッツ14座並みに難しいのではとも思う。
角幡唯介 「探検家36歳の憂鬱」文藝春秋
「雪男は向こうからやって来た」集英社
P.S山を登らない理由を考える方がより簡単だ。そして山に登るのを家族に認めてもらうことはエヴェレストくらい高い山そのものである。
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