吹雪の立山で使った体験から言って、最高の組み合わせだった。
ただし、稜線らしい稜線には出ておらず雄山に向かおうとさえしなかったが、室堂が高度がすでに2400mなので、のちの参考のために記しておく。
状況は気温−5℃前後、風速5〜15mあたりでおそらく推移、天候はずっと雪だったが粒が小さくなっていった。視界は3〜100mと変わるが平均的に20mくらいだったと思う。
汗はけのよさ
Cap 4 Bottomは若干の伸びありで、熱がこもってベタッとしない生地感なので動きやすい。冬の水分の発散にかけては、Polartec Power Dryは最適だ(夏の発汗レベルはまだわからない)。
それでいてグリッド状なので保温性もしっかりある。下半身は寒さを感じにくいこともあるが、寒いと思うことはなかった。ただし、おなかが冷える感覚は常にあった。別途、腹巻が必要だ。
防寒性と熱放出で体温調整
Knifeblade Pantはソフトシェルパンツの癖に35000円もする高嶺の花だ。でも、このPolartec Power Shield Proは気になるし、冬用のソフトシェルパンツを使うことで防水オーバーパンツより動きやすくて濡れも少ないとするなら最高だよねと実験したくなった。
天気は雪、気温はマイナス5度くらいで風速は5m〜12mくらいと体感だと感じた。Knifebladeの生地はPolartec Neoshellに近い若干の通気性と、5000〜3000mg程度の耐水圧を併せ持つ。パンツはビブタイプで、細身だがパタゴニアらしく裾は少し広めなので、スキーブーツもストレッチフィットして履けた。
保温性
まず、結果的にCap 4 Bottomとあわせて使って下半身が寒いと感じることはなかったし、生地が保水して濡れるということもなかった。ブーツとパンツの間にはさまった雪のせいで、裾は湿っているような気がしたが、色が変わるほど水を吸ってはいない。
熱放出
−5℃程度の強風状況のなかで、膝の高さの雪をつぼ足で歩いたり、スノーシューで早足で歩いたりしても、暑いと感じることはない反面、強風吹雪のなかじっと立っていても耐えられないほど寒いということはなかった。雪の積もったベンチに座っていたときは、さすがに我慢できず雪を割りとって座ったが(座って休憩していても食べ物は行きまみれになるので食べない。ちなみにカメラバックには雪が大スプーン3杯分くらい入っている)。
防水性
Acto MX Hoodyは熱抜けが良いので天気がいい冬の日の行動着としてはウィンドブレーカにみたく、暑すぎず寒すぎずきれてよい。しかし、出ていく熱に雪が当たって次々とこのジャケットの表面で解けていくので、雪のときはびしょ濡れで寒かった。中綿ジャケットでは熱が直接雪を溶かさず、濡れることはなかった。ソフトシェルとしての成否は、生地の撥水と疎水性にかかっている。Knifebladeは、まったく濡れていない。これは、雨のときにも染み込んでこなかったという証言を信じうる根拠となった。過信は禁物だから、薄いレインウェアは持っていったが。
オーバーパンツを脱いだり着たりする必要のない、オーバー兼行動着のナイフブレードパンツは最高だ。Gamma AR Pantも候補にしていたが、疎水性はどうだろうかもっていないのでまったくわからない。ただ、Acto MX Hoodyは吹雪でも多少使えると思っていたので残念だ。
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