高速道路のSA、ベンチに座る親子。子供がおにぎりを食べている🍙周りに数羽の鳩。小さな手からこぼれ落ちたご飯粒を狙っているらしい。二羽が、首を押し付けあい、つつき合っていた。ケンカかな。面白かったので見ていた。しばらくつついて、追いかけている。ヒトのケンカと変わらない。首が青く、玉虫色できれいに光る。ふと見ると首が白く、玉虫色の光沢がないものもいた。そちらの鳩は、「孤高のハト」だった。
いつから鳩が平和の象徴になったのだろう。ハトにケンカは似合わない。が、鳩だって、ケンカする。孤高を好む鳩もいる。
息子のことを思い出した。小さい頃、鳩を見ると追いかけ回していた。それが可愛くて、目を細めていたっけ。
4年生の頃だったか、鳥を飼いたい、羽の付け根が肩こりする鳥にマッサージをしてやりたい。と言っていた。手のりにするにはヒナから育てなくてはならない。母親の私が面倒だと思い、成長したインコを二羽飼った。息子の願いは叶えられなかった。ごめんよ。青と緑。名前は…思い出せない。
当時、私は自宅で英語教室をしていた。子供たちが来て賑やかになると、一緒になって声を出して鳴いていた。うるさいくらいだった、子供たちがいなくなると静かになる。静かなときに鳴き声を聞きたかったのに、うまくいかない。
一羽は、義父が亡くなり、慌てて家を数日留守にして帰宅した時、籠の中で死んでいた。かわいそうなことをした。水も餌もなかった。鳥のことは頭になかった。
残された一羽は、クチバシでカゴの扉を上げる遊びをおぼえた。落ちる時の音が楽しかったのだろうか。何かおねだりしていたのか。その心はわからない。オーツが好きなだった。
時折り陽にあてるため、テラスのテーブルに置いてやった。出かけて帰ってきたら、扉が空いたまま、鳥はいなくなっていた。自分で開けて、飛び出したのかなあ。そうとしか思えない。籠の鳥が、自由になった。生きる術を知っていたのか。分からずじまい。失踪した。家出した。しばらくカゴの扉を開けたまま、餌と水にアクセスできるようにしておいた。戻っては来なかった。消息不明のまま。
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