山との出会い

　山との出会いは24歳頃の御前山（奥多摩）への山行だった。友人に誘われて、初めて奥多摩へ出掛けたのだが、予想に反して、とても苦しい御前山への登り（奥多摩駅〜鋸山〜御前山）であった。普段使わない筋肉を酷使し、どこまでも続く登り降りの繰り返しだった。しかしやっとのことで御前山山頂へたどり着き、ほっとして昼食をとり、しばし休息をとった後、栃寄沢に沿って下山を始めた時だった。突然、「自分は一生山歩きをするだろう。」との思いが、全身を包んだ。不思議な体験だった。それから奥多摩、丹沢、奥武蔵、奥秩父、八ヶ岳、北アルプス、南アルプス、中央アルプス、北海道大雪山、トムラウシなどを歩き回った。ところが、30歳を過ぎてからは、ほとんど山に行かなくなり、釣りや一人旅をすることが多くなった。理由は分からない。おかげで、すっかりメタボ体質になってしまった。そして今、25年振りに再び山へ回帰しようとしている自分がいる。

コメント

ゆっき

一生山歩きをするだろう！⇽思いが包まれたって素敵な体験ですね。これからも素敵なお話聞かせてください！