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鉢盛山用水の話
木曽川の最上流の味噌川(地元名)は、鉢盛山(2446m)を源流として流れ始め、地元はもとより下流域の人々の生活を潤している。
しかし、かつては、山を越えた向こう側、松本平西部の農業用水としても、使われていたという歴史がある。
話は古く、天保4年(1833)に始まる。もともと水不足に悩んでいた朝日村古見や近隣の人々は農地開発の為、味噌川源流のワサビ沢から信ノ沢の水を取り込んでトンネル(操穴)を掘って引水しようと考えた。紆余曲折はあったものの勘定奉行への願書が許され、同7年より工事を開始し、同10年通水に成功した。およそ1400mの引水工事であった。しかし山岳特有の風水害で、供用開始後わずか4年で引水不能となってしまった。
それから約30年後の明治5年、古見村から再び味噌川用水路工事の申請が県へ提出され、3年の歳月を要して完成した。以後同26年まで味噌川の水が朝日村へ引水利用されていた。
現在は今回の登山道沿いや鉢盛峠を経る峰越林道のその付近に往時の水路跡を見ることができる。
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ネットを検索していたら朝日村の館報あさひ 2013.7 に記事がありました。
館報のリンクはこちら↓
http://www.vill.asahi.nagano.jp/backnumber2013/image/4693download.pdf
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