今回は、登山保険の安いコースは意外と使えないかもというお話。
<用語定義>
ロープ、アイゼン、ピッケルを使用『しない』登攀を補償する保険:野外活動保険、軽登山コース、安いコース
ロープ、アイゼン、ピッケルを使用『する』登攀を補償する保険:山岳保険、山岳登はんコース、高いコース
</用語定義>
■モンベルの保険(引受会社:富士火災)の場合
<引用>
山歩、散歩、そのほか 山登りの保険(その2)
http://sanpo-ki.blogspot.com/2011/12/2.html
・救援者費用等補償特約の範囲
普通のハイキング(登はん用具を使用しない、アイゼンを使用しない登山も含む)においての、捜索や救助のための費用はこれで補償されるそうです。
また、適用される範囲で注意が必要なのは、山の難易度ではなくてコースの難易度によっては除外となる可能性がある点です。地図読み練習のために登山道以外を歩いたり、山と高原地図などで破線のバリエーションルートを使ったりした時の遭難の場合は、補償が適用されません。
雪山や登はん用具を使用した登山、バリエーションルートを攻める登山の場合は、ちゃんとした山岳保険のほうに入る必要があるそうです。このような登山の場合の補償には、山岳保険に付随した遭難捜索費用特約が使われるそうです。
</引用>
モンベルの保険なので、富士火災の例ではこうなるという話なのですが、以下のパターンは野外活動保険(安いコース)では救援費用が補償されないようです。
・地図読み練習のために登山道以外を歩いたり
・山と高原地図などで破線のバリエーションルートを使ったりした時
・登山用具が必要と思われる山(今の時期の雪が積もった低山はここ)
上記の保証されないパターンを補償して欲しければ、高いコース(山岳保険)に入らなければならないとのこと。
■山岳共済の保険(三井住友海上)の場合
話は跳んで、私は日本山岳共済会の保険(引受会社:三井住友海上)の軽登山コース(安いコース)への加入を検討していましたが、ちょっと躊躇気味。
そこで、山岳共済会に電話で聞いてみました。
結果としては、モンベルの保険と同じです。
・(雪が残る低山を含む)登山用具が必要と思われる山での事故は補償されない。
・一般登山道での事故のみ保証対象であり、一般的ではない道および道を外れると保証対象外。
さらに同様に、上記パターンを補償してほしければ、高いコース(山岳登はんコース)に加入して下さいとのこと。
■結論
今の時期の山登りはもちろん、お花摘みするために道を外れて怪我したら補償対象外ですか…
となると、素直に高いコース(山岳登はんコース)に入るか、
賠償責任保険はあとで別途考えることにしてjROのカバレージ制度あたりかなあ…
■参考リンク
・モンベル 傷害総合保険(富士火災)
http://hoken.montbell.jp/
・日本山岳共済会 団体傷害保険(三井住友海上)
http://www.jma-sangaku.org/kyosai/
・日本山岳救助機構合同会社 jRO
http://www.sangakujro.com/
前に書いた記事
・山岳保険について考える
http://www.yamareco.com/modules/diary/25277-detail-30058
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