唐突に超不定期で山での思い出を語りたいと思います。
第１回は大菩薩嶺です。
【きっかけ】
何故この二つかと言えば、自分が山登りを始めるきっかけになったのがここでの出来事がきっかけだからです。
２００６年８月２５日と２６日の土曜・日曜。
私は石和をベースに大菩薩嶺と西沢渓谷に行きました。
きっかけは２つ有りました。
�‥�時、私は重度の「てつ」だったのですが、その日行われる鉄道イベントの抽選に漏れた私は近場の山にでも行こうと思い立ちました。
もし、その鉄道イベントに当選していれば今も「てつ」だったかもしれません。
�△修料阿吠譴�西沢渓谷に行っており、西沢渓谷の良さをしきりに語ってました。
予定が２日間空いたので、自然の中でも歩こうと思い立った私は西沢渓谷と大菩薩嶺をセットで行こうと思い、計画に至った訳です。
これが始まりでした。
【無知を晒す】
８月２５日８時０分、裂石の登山口を出発しました。
当時の服装は無知を極めたモノです。
上下ユニクロ。上は青の長袖カーディガン、下は黒のチノパン、靴はスニーカー。山をナメてますね・・・。
因に当時の体重は９８〜１００ｋｇ、体脂肪率は４２％。体重は今より２７ｋｇ重く、体脂肪率は今の倍有りました。よくも登ろうなどと思い立ったモノです。
体力も全く無く、中学生の頃に登った野辺山の飯盛山は荷物を持ってもらう程の体力の無さでした。
何はともあれ、大菩薩峠に到着したのは１１時近く。
自分でもここまで来れるんだという喜びで、ガスの中でも万歳したモノです。
介山荘のスタッフの方に「ガスがかかってるけど頂上へ行っても問題ないか」と尋ねたら、「早めに行って、早めに下山した方がいい」と言われました。
しかし、そこは当時の無知の塊。大菩薩嶺をピストンせず、そのまま丸川峠へ下るという行動に移しました。それが始まりでした。
因みに大菩薩嶺の頂上は展望は無いですが、２０００ｍを自力で超えた喜びは確かにありました。
【地獄の下山】
丸川峠に差しかかる頃、天候は急速に悪化しました。
雷雨の始まりです。丸川峠には丸川荘がありますので、そこに逃げ込もうとしました。
しかし、丸川荘は閉まってました。ご主人は下山されていたのです。
こうなるともうパニックです。平原故に目と鼻の距離に落ちる雷はパニックを増幅させます。
猛ダッシュで樹林へ逃げ込みますが、足は震え続けでました。２６年（当時）の人生で初めて「死」を意識せざるを得なかった事を考えれば当然でしょう。
パニックは大きめの岩を熊と錯覚させた程でした。
雨も止み、ずぶ濡れの格好で裂石の集落が見えた時に漸く生きて帰ってきた事を実感できました。
【得たもの】
下山して石和に着いた時には凄まじい筋肉痛が始まってました。きつく、しんどかった登山が漸く終わって安堵しました。
でも、それ以上に感じたのは「山への興味」でした。
山のことをもっと色々と知りたい、もと山へ登りたいという思いが強く芽生えました。普通はもう山はこりごりと感じるのが普通なんですけどね・・・。
これが山登りをやるようになるすべてのきっかけでした。
今回はここまでです。
次回は体力の無さを思い知らされた「丹沢山」の事でも語ろうかと思います。
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