長野県出身の人に「青森県って山ありましたっけ?」と言われたことがある。悪気は全くない、思ったままを口にした素朴な疑問だった。確かに岩木山が最高峰、山岳県から見れば、そういう感じかー、でも多分長野に限らず県外から見ればその感覚が一般的なんだろうな。
青森県内は里山の部類に入るものが多く、整備は人手不足、高齢化で行き届かなくなってきているようだ。特に津軽半島の中山山脈北端、奥津軽の山は、分県ガイド初版では9つあったのに、平舘袴腰岳・丸屋形岳・木無岳・浜名岳・四ツ滝山の5山が削除され、4つに減っている。残り4山のうち、既に清水股岳・増川岳は藪に沈み、先日訪れた鋸岳もこのままだと時間の問題だと思われた。これまで見てきた藪が可愛らしく思えたほど根曲竹が密生し1m離れれば大人の男性ですら全く見えなくなる深い藪、全ての標柱が地に落ち、山頂の祠が朽ち果て、人の入らなくなった山ってこうなるんだと思い知った。
整備の行き届いた山の少ない青森県、こうやって登れる山が更に減っていくのか…
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