小説を読んで見ました。
タイトルの『荒野にて』、荒野を歩くところもありますが、独りぼっちの15才の主人公チャーリーの毎日が荒野でした。
原題の『Lean On Pete』(馬の名前です。)
孤独なチャーリーはこの馬に、いろんな事を話します。
親や友達に話すように。
雇い主のデルが勝てなくなったこの馬(ピート)を処分するらしいことを知ったチャーリーは、ピートを載せたトレーラーを運転して逃亡します。
そこから、彼の逃亡のドラマが始まりました。
オンボロトレーラーは動かなくなり、ピートを引いて歩きます。
〈僕らはぬかるんだ小川に出た。
ピートの引き綱を一番大きな木の根もとにくくりつけ、木陰に寝袋を広げてすわった。
缶詰のスープを食べ、小川の茶色く濁った水を飲んで横になった〉本文より
やがてピートは車に当たって瀕死になり、独りぼっちになります。
ガソリン代で金を使い果たし、野宿しながら、空き巣をしたり、万引きをしたり、ヒッチハイクをしたり・・・・。
自分に優しくしてくれた伯母を捜して。
文字を読んで、彼の心の荒野感が伝わってきます。
チャーリーは、しかし、前に向かって歩き続けました。
【写真左】物語の前ページに
【写真右】サキシマフヨウ(長居公園で)
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