〔国人は立ち上がり、たがねと鎚を握る。
考えが定まらないときは、軀を動かしたほうが気持が楽になる。〕
兄[広国]が事故に、やがて死んだ。
〔「死者は、生者に力を与える。生者が死者を思い出す限りにおいてはな」(僧)景信が国人に)〕
〔〕は本文より
資料を見てみました。
【写真】
続日本紀
[大仏造立]の詔/天平十五年(743年)冬10月15日)
「・・・天平十五年歳次癸未十月十五日をもって、菩薩の大願を発して、盧舎那仏の金銅像一軀を奉る。国銅を尽くて・・・」
の文が古文で[📕国銅]本文中に。
〈時代は〉
724年聖武天皇が即位。
聖武天皇は厚く仏教を信じ、飢饉や悪い病気をなくし、国の平和を祈るため、全国に国分寺・国分尼寺を建て、奈良に総国分寺として東大寺を建てた。
大仏建立の所要資材と労力
〈資材〉
(大仏殿碑文による/単位の斤・両・斛をトン・㎥にして)
[銅]44.736トン
[白〇]7.571トン
(〇は金偏に葛で鉱物は不明)
[錬金]0.392トン
[水銀]2.198トン
[炭]1,193.988㎥
〈労力〉
(『東大寺要録』による)
材木知識51,590人
材木役夫 延べ1,665,071人
金知識 372,057人
金役夫 延べ514,902人
([知識]は協力者やその組織・集団)
遥か昔のその現場を、見てきたわけでもない作者先生、どのように魅せていただけるのでしょうか?
(仏像は、さほど感心ありません。さてどうでしょう、読み終えてのち)居彷人
大仏を作るにあたり、500トン使われたんだったかしら?
確か国人は、周りの仲間達が博打や遊びに興じている間、ひとり黙々と薬草などの勉強をしてました。
その努力の結果、良き師匠や友人に恵まれます。
この作者さん、お医者様なので薬草には詳しいのかなと思いました。
この国人の努力がどうなるのか、お楽しみに。
こんにちは jjlmさん。
今、釜屋頭が煎じ薬に気をよくして
奥さんから糟湯酒と肉の塩漬けを貰ったあたりです。
正直、読み始めは重い話かなと感じていました。
重いことは間違いないんですけど、[国人]のまわりの人とのやり取りがほのぼのさせてくれますね。
[黒虫]いい人ですね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する