![]() |
原作・絵/大和和紀(やまとわき)
文/時海結以(ときうみゆい)
『あさきゆめみし(1)』
を開いてみました。
[夕顔の章]
〔・・・源氏と六条の御息所の仲が、宮中で一番のうわさになっていた。〕
から始まって、
源氏と六条の御息所の話が、その出会いから、かなりの量で書かれていて、
古文には
(〔六條わたりの御忍び歩きのころ〕
他に
〔御心ざしの所には、木立・前栽など、なべの所に似ずいとのどかに、心にくく住みなし給へり。うちとけぬ御有様などのけしきことなるに〕など、
わずかに書かれているところを、10頁ほどにわたって書かれています)
ちょうど、内舘牧子著[十二単衣を着た悪魔]が、弘徽殿の女御を描いたようだと思いました。
気になっていた夕顔の花のところはサラッと、源氏が「あそこに咲いてる、白い花の名は?」と問い。
従者の惟光(これみつ)が、「ああ 夕顔のことですか?」と答えてしまっていました。
さらに「高貴なお方のお住まいに咲くような花じゃないんで・・」と、惟光が語っています。
[あとがき 大和和紀]に
〔古典「源氏物語」を少女漫画というフィルターにかけて抽出し、十五年ほどかけて描き上げた作品です。
・・・・
今度はジュニアのみなさまのために、さらに小説というフィルターにかけて抽出しているのですから・・・新しい物語になっているかもしれません。〕
と書いてありました。
(夕顔は、野に咲く花と気づくとき、切ないじゃない紫式部)居彷人
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する