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☁〈見し人の 煙(けぶり)を雲と ながむれば 夕べの空も むつまじきかな〉
(逝ってしまった夕顔の亡骸が、煙りになり雲となったと思うと、夕暮れの空も慕わしい)
[空蝉]は小袿(こうちぎ)を残してかくれてしまいました。
そして今、夫と共に任国に行くことになりました。(神無月朔日ころ、伊予国へ)
👘〈逢ふまでの 形見ばかりと 見しほどに ひたすら袖の 朽ちにけるかな〉
(あの時に君が残した衣を、逢うまでの形見と思っているうちに、涙で朽ちてしまったよ)
そして
🌾〈過ぎにしも けふ別るるも 二道(ふたみち)に 行くかた知らぬ 秋の暮かな〉
(亡くなっ夕顔も、今日別れる空蝉も、それぞれが行方遥かに秋の暮れ、わびしいな)
(谷崎の現代語訳で[夕顔]を、取り敢えず読む。待ちきれなくて)居彷人
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