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(若紫)〔「「儺(な)やらふ」とて、犬君(いぬき)が、これをこぼち侍りにければ、つくろひ侍るぞ〕
(「鬼やらい」をすると言って、犬君がこれを壊してしまいましたから、直していますの)
また、[犬君]が登場しました。
以前、雀を逃がした童女です。
今度は「壊した」と。
少納言が、若紫をたしなめます。
(少納言)〔「今年だに、少しおとなびさせ給え・・・かく、御男など設けてまつり給ひては、・・・」〕
(もう今年からは少し大人におなり遊ばせ・・・こうして男君を持たれたのですから、・・・)
(若紫は)〔心のうちに、「我は、さは、男まうけてけり・・・我は、かくおかしげに若き人をも、もたりけるかな」と、〕
(私は、夫を持ったのだ、・・・私はあんなに美しい若い人を持ったのだと、)
[現代語訳は谷崎潤一郎訳を参照]
(晩九時の西の空には細い月、黄色くさえて、朝は冷えるか)居彷人
【写真】サクラ
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