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寂聴氏の源氏物語の[読み]が書かれています。
[光源氏]に関する帖のみで、子、孫の世代となる[宇治十帖]には触れていません。
言い換えれば、源氏最愛の[紫の上]が亡くなるまでです。
まったく別の物語で、アメリカの南北戦争を背景に書いたマーガレット・ミッチェルの『風と共に去りぬ』の終わりを思い出します。
読者はスカーレット・オハラとレット・バトラーとの恋の行方を気にしますが、物語は、影の(真の)主人公メラニーの死で終わっていました。
寂聴氏は「私は源氏物語の中でどの女が一番好きかと訊かれると、言下に六条御息所と答える」
と書いています。
誇り高き御息所に拍手を送っています。
大和和紀原作『あさきゆめみし1』の[夕顔の章]には、作者の想像でふくらませた源氏と六条御息所が描かれてもいました。
(源氏とは、どういうはなしと言う問いに答えるような瀬戸内[源氏])居彷人
【写真】ムクゲ
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