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(この時代、すみかを離れることをすべて旅といった)そうです。
旅先は比叡坂本でした。
夜ふけに
〔空を見上げたれば、ことに晴れて浅葱色なるに、光ことごとしき星の大きさなる、むらなく出でたる、なのめならずおもしろくて、花の紙に箔をうち散らしたるによう似たり。〕
*[浅葱色]=薄い藍色
*[花の紙]=花色の紙、「花」は縹色(はなだいろ)/薄い藍色
*[箔]=金箔
〈月をこそ ながめなれしか 星の夜の 深きあはれを こよひ知りぬる〉
春の日の物思い
〔四方の梢も、庭のけしきも、みな心ちよげにて、あをみどりなるに、小鳥どものさへづるこゑごゑも、思ふことなげなるにも、まづ涙にかきくらされて〕
〈晴れわたる 空のけしきも 鳥の音も うらやましくぞ 心ゆくめる〉
*[心ゆく]=気持が晴れ晴れとする
*[める]=推量
(「源・平」の八百年も前のこと。人の心は今と変わらず)居彷人
【写真】は(3/27)大阪城公園で
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