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〔平家は讃岐の八島にありながら、山陽道八ヶ国、南海道六ヶ国、都合十四ヶ国をぞうちとりける。
木曾左馬頭是を聞き、やすからぬ事とて、やがて打手をさしつかはす。〕
船をくみあわせるなど、瀬戸内海で海賊の平定に活躍した平家に、船の海戦の不慣れな木曾勢は、たちまち敗れさります。
＊［水島］＝岡山県、児島半島の西、河辺川（高梁川）が水島灘に注ぐ河口西岸
📖［瀬尾最期（せのをさいご）］
《参照》（巻第七［俱梨迦羅落］で
〔備中国住人瀬尾太郎兼康といふ聞ゆる大力も、そこにて加賀国住人倉光次郎成澄が手にかかか（ッ）ていけどりにせらる〕）
〔北国で瀬尾いけどりにしたりし倉光の次郎成澄・・〕
〔互いにおとらぬ大力なれば、上になりしたになり、ころびあふ程に、河岸町に淵のありけるにころびいりて、倉光は無水練なり、瀬尾はすぐれたる水練なりければ〕
倉光の次郎成澄は討たれてしまいました。
そして
瀬尾〔敵の中へわ（ッ）ていり、さむざんに戦ひ、敵あまたうちと（ッ）て、つひに打死して（ン）げり。〕
【写真】
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�▲灰潺離優坤潺皀繊�
��わずかに開いたアジサイ
（図書館に返す日近くまだ半ば、平家の本は返して借りる）居彷人
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