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📕清水文雄校注『和泉式部集/和泉式部続集』
1440〈今の間の 朝顔を見よ かかれども ただこの花は 世の中ぞかし〉
(束の間の花やかさを誇る朝顔を御覧なさい、今はこれでも、人の世そのままにすぐ衰えてしまいますよ)
1444〈ありやとも 問ふ人なくて ふる里に 雨のもりくる 音ぞ悲しき〉
(どうしているかと尋ねくれる人もなしに、古びた家で暮らしていると、雨漏りの音だけが聞こえてきて、悲しい。)
*[ふるさと]=「経る里」+「故郷」
1450〈疾うを来よ 咲くと見る間に 散りぬべし 露と花との 中ぞ世の中〉
*[(この)世の中]=人の世+男女の仲
(はかない者同志の「露」と「花」の間柄です。)
(移動中[和泉式部]の歌を読む。「そうかも」なんて、うなづくことも)居彷人
【写真】コアジサイ
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