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📖〔一葉が文体の上で、『源氏物語』から多大な影響を受け・・・〕
一葉の小説『たけくらべ』の中から
📖〔・・中がらすの障子のうちには今様の按察(あぜち)の後室が数珠をつまぐって、冠(かぶ)つ切りの若紫も立出るやと思はるる、その一ト構へが大黒屋の寮なり。〕
源氏物語[若紫]で、療養に来ていた[源氏]が、後に最愛の[紫の上]になる少女を初めて覗き見した場面を寮の雰囲気として書いていると指摘しています。
[按察の後室]=若紫を面倒みている祖母で尼(四十ばかり)
[冠つ切り]=「髪は、扇をひろげたるやうに、ゆらゆらとして・・」(源氏物語[若紫])/この髪は「かぶろ(禿)である。髪を切って結ばない髪形」(巻末の注から)
本の始めに、「昨年七月、岩波書店から影印版『樋口一葉日記』が刊行され・・」と書き始まり
(写真で撮された)「一葉の『日記』をいつでも墨痕生々しい筆の跡にまで・・」と書いて、そのいくつかの写真が載せられています。
(頁数百五十八わずかです。なのになかなか読み進めずに)居彷人
【写真】サザンカ
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