(巻二十四第三十話)
「藤原為時、詩を作りて越前守に任ぜられし話コト」
〔今は昔、藤原為時といふ人ありき。一条院の御時に、式部の丞の労によりて受領にならむと申しけるに、除目の時、闕国ケッコクなきによりてなされざりけり。
その後このことを嘆きて、年を隔てて直物ナホシモノ行はれる日・・・
申文にこの句あり。
苦学寒夜 紅涙霑襟 除目後朝 蒼天在眼
(苦学の寒夜。紅涙襟エリを霑ウルオす。除目の後朝。蒼天眼マナコに在り)
・・・
関白(道長)殿、天皇に御覧ぜしめ給ひけるに、
・・・
にはかにこの為時を(越前守に)なむなされにける。〕
ビギナーズクラシックス今昔物語より抜粋
解説に〔為時は当代きっての漢詩人・歌人であったが、今ではむしろ『源氏物語』の作者、紫式部の父親として知られる〕と。
📺[光る君へ]では[まひろ(紫式部)]が内緒でこの申文を書いた事にしていました。
(千年の昔のことであるけれど遺した文字が今よみがえり)居彷人
さぁ月曜日💦
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