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富山・岐阜の三百名山に上がらないマイナーな山にも多く登ります。
これまでの212回の山行のうち、40回が誰一人すれ違わない山行でした。
そのため遭難した場合の備えも周到にしているつもりです。
とはいえ一度も利用したことはないですが、最終的には救助の要請をすることになる可能性があります。
最近iPhone15を入手しました。
この機種では衛星経由の緊急SOSも可能なようです。
これにはかなり期待するものですが、今ここでは携帯電話のつながりやすさについて話します。
最近ヤマレコ社長のようつべを知りました。
その中の【登山で使える携帯会社はコレだ!】という投稿で楽天が一瞬で切り捨てられていたので、かばってみたいと思います(笑)
前述のような登山をする私は、万一の場合"電話が繋がる/繋がらない"で生死を分ける可能性が高いのです。
元々ソフトバンクの電話を利用していましたが、三年前にサブとしてドコモも契約しました。
"電話が繋がらないために救助を呼べずしんでしまう"という可能性を少なくしたかったからです。
さらに今年、楽天モバイルも契約しました。
この契約は自分がネットショッピングやクレカなど"楽天経済圏"に属するということ、月額1,081円と格安なこと、苦境にいる楽天を少しでも助けたいということが理由でした。
"登山での繋がりやすさ"への期待はゼロでした。
ヤマレコ社長が一刀両断したようなことを私も思っていたのです。
ところが実際には楽天モバイルはかなり繋がるんですよね。
休憩地点で電話を掛けて見たところ、ドコモが繋がらないのに楽天が繋がることも何度かありました。
また、ジオグラフィカというGPSアプリを使用しているんですが、このアプリは約1分刻みで位置、標高を記録してくれると同時に、通信が圏内なのか圏外なのかも記録してくれるんです。
例えば100地点で計測し、そのうちの96地点で電波が通信圏内の場合は接続率が96.0%になります。
以下、この「接続率」について記述します。
下記に今年の山行でのキャリア別接続率を掲示します。(三台揃わなかった時の山行は除く)
使用した電話はiPhone8Plus(2017年発売)、iPhone11ProMax(2019年発売)、iPhoneSE2(2020年発売)、iPhone13ProMax(2021年発売)、iPhone15(2023年発売)、Pixel8a(2024年発売)なんですが、さすがにスマートホンが成熟した以降の機械なので、機種の違いによって電波の繋がりやすさに差が出るなんてことはないと思いますが、どうでしょうか?
また、登山中に電話を仕舞っている場所によって変わることはあるんでしょうか?
建物の内外で繋がる/繋がらないという話は聞きますが、ザック内外やポケットなど収納場所で繋がったり繋がらなかったりはないですよね。
その辺は疎いので詳しい人に教えていただきたいです。
…まぁここではキャリアの違いだけによる数値と考えて話を進めて行きます。
ソフトバンクはずっとiPhone13ProMax、ドコモはiPhone8Plus→11ProMax→Pixel8a、楽天はiPhoneSE2からiPhone15に変更しています。
240324来拝山(富山の低山)
SB 13ProMax 99.6%(右ポケット)
ドコモ 8Plus 79.1%(ザック)
楽天 iPhoneSE2 97.9%(ザック)
240324尖山(富山の低山)
SB 13ProMax 91.0%(右ポケット)
ドコモ 8Plus 90.0%(ザック)
楽天 iPhoneSE2 88.8%(ザック)
240407大鷲山〜焼山(富山の低山)
SB 13ProMax 91.5%(右ポケット)
ドコモ 8Plus 90.6%(ザック→左ポケット)
楽天 iPhoneSE2 99.3%(ザック)
240414南保富士〜黒菱山〜焼山(富山の低山)
SB 13ProMax 91.7%(右ポケット)
ドコモ 8Plus 66.4%(左ポケット)
楽天 iPhoneSE2 93.0%(ザック)
240428大地山〜初雪山未踏(富山の低山)
SB 13ProMax 63.7%(右ポケット)
ドコモ 8Plus 69.1%(左ポケット)
楽天 iPhoneSE2 62.2%(ザック)
240504焼岳(百名山)
SB 13ProMax 80.2%(右ポケット)
ドコモ 8Plus 76.4%(左ポケット)
楽天 iPhoneSE2 74.0%(ザック)
240519青海黒姫山(三百名山)
SB 13ProMax 51.2%(ザック)
ドコモ 11ProMax 13.0%(右ポケット)不調?
楽天 iPhoneSE2 50.8%(ザック)
240609越後駒ヶ岳(百名山)
SB 13ProMax 69.0%(ザック)
ドコモ 11ProMax 29.9%(右ポケット)不調?
楽天 iPhoneSE2 98.4%(ザック)
240707小秀山(二百名山)
SB 13ProMax 73.1%(ザック)
ドコモ 11ProMax 52.5%(右ポケット)
楽天 iPhoneSE2 46.3%(ザック)
240728千石城山(富山の低山)
SB 13ProMax 98.4%(ザック)
ドコモ 11ProMax 78.5%(右ポケット)
楽天 iPhoneSE2 61.2%(ザック)
240728高峰山、鍋冠山(富山の低山)
SB 13ProMax 89.5%(ザック)
ドコモ 11ProMax 0.0%(右ポケット)不調?
楽天 iPhoneSE2 44.8%(ザック)不調?
240804三方崩山(岐阜)
SB 13ProMax 94.0%(ザック)
ドコモ 11ProMax 91.3%(右ポケット)
楽天 iPhone15 95.5%(ザック)
240812位山(二百名山)〜川上岳(三百名山)
SB 13ProMax 86.7%(ザック)
ドコモ 11ProMax 17.1%(右ポケット)不調?
楽天 iPhone15 70.5%(ザック)
240818戸隠山(二百名山)
SB 13ProMax 96.7%(ザック)
ドコモ 11ProMax 99.8%(右ポケット)
楽天 iPhone15 72.0%(ザック)
240901守門岳(二百名山)
SB 13ProMax 81.6%(ザック)
ドコモ Pixel8a 79.1%(ザック)
楽天 iPhone15 75.5%(ザック)
※「不調?」とあるものは緯度経度や標高の記録は正しいものの、通信の記録が途中から最後まで"圏外"となっていたもの
残念ながらドコモで使用している11ProMaxが不調なことが多いので、一概には語れないかも知れません。
ですが、楽天だけに着目すると、結構頑張っているように見えません?
私に取っては嬉しい誤算でした。
休憩地点で互いの携帯から携帯へ、あるいは自宅に電話してみることも多いんですが、その場合の繋がりやすさは3キャリアまちまちで、どれが優秀かというのは感じないですね。
強いて上げるとソフトバンクが良い印象です。
この中では大地山〜初雪山、三方崩山辺りが人里離れた奥地のマイナー山のイメージですが、そこでこれだけ繋がれば上出来でしょう。
三方崩山で楽天が覇権を取ったのは驚きでした。
そこで、何故楽天がここまで繋がるのかを調べたら、まだauのローミング提供を受けているんですね。
もう終了してしまったのかと思っていました。
2年後の2026年9月までは継続するようです。
ということで、2年後に見直す必要がありそうではありますが、当面は楽天モバイルが3大キャリアより山での繋がりやすさが劣るということはないようです。
さて、冒頭に書いた通り、iPhone14以降では衛星経由の緊急SOSも可能になったということですが、まだ設定もテストもしてない状態です。
iPhoneにそんな機能が備わるということは、Googleも近いうちにそうなるでしょう。
また、Garminには衛星通信で連絡を取ることのできる専用機があると聞きました。
これらが欠陥のない万全の機能であるとしたら、山での電話の繋がりやすさには拘る必要はなくなると言うことですね。
(緊急用という意味です。山から家族に電話したいとかSNSにアップしたいという利便性は抜きにしての話)
だとすると、auのローミング提供が終わる予定の2026年10月以降に向けて基地局整備を進めている楽天ですが、登山エリアでの電波対策はそんなには頑張る必要はないのかも知れません。
そうですね、今やキャリアによっての違いはあまりないのかも知れませんね。
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