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皆さんもそうだと思います。
ただいつも気付かされる事があります。
例えば、AさんBさんCさん三人の同じルートの記録を比較した際、AさんとBさんは歩いた距離と累積高低差は概ね同じなのに対して、Cさんだけ飛び抜けて違う(多い)なんて事もざらにあります。
歩行距離10km、累積高低差±1000mが計算値である場合、ある方の記録を見ると15km、±2000mなんて事もあるわけです。
そもそも、山行計画する段階で正しい数値は計算されており、そのデータを利用するので問題にはなりませんが、山行から帰ってきてそのログを計算した時に、予測値と実測値が大幅に乖離し正しい情報とはならないわけです。
本当は10kmしか歩いていないのに、15kmも歩いていたと言う記録が残るのならば、それは気持ちの良いものではありませんよね。累積歩行距離のマイレージカラーの取得にも影響して来るわけで(笑)
携帯のGPSは車のカーナビと同じ単独測位法と言って位置の精度は良くて数メートルから悪くて数十メートルの範囲です。山の中と言う衛星の電波を受信するには非常に条件の悪い場所になるため、平地に比べて精度は特に悪くなります。
そしてまた水平位置(緯度経度)に比べて、標高については誤差がより大きくなります。
詳しくは割愛しますが。
つまり、先程のCさんのような方のレコを見た場合、平面軌跡のラインも細かく折れ曲がり、縦線クラブ(標高)が激しく上下しているのも見て取れるわけです。
ではどうすれば可能な限り位置と高さの正確な情報を取得できるのか。
それは高精度なGPSチップを搭載したスマートフォンを使用するしか方法はありません。
また、それが難しいのであれば、ログの取得間隔を長く(低精度)にして記録する方法もあるかと思います。そうする事によって、必要以上のデータ取得を抑えつつ、それが結果的には山の中では生命線となるスマートフォンのバッテリーの消費を抑えるといった効果も期待できます。
過去の日記において、スマートフォンのGPSの精度を大変詳しく比較検討されたものがありましたが、その中ではアップルのiPhoneのGPS精度が一番良かったと報告されていました。
また、アプリの精度を『標準』と『低精度』を比較した場合、精度の結果はほぼ変わらずでした。
僕もソニーのエクスペリアの上位機種とiPhone13を両方所持し山行ログを取ってみました。
アプリの精度設定は『低精度』です。
結果はやはり、日本のスマートフォンを代表するエクスペリアでさえも、このiPhone13には精度で敵いませんでした。アプリで計算した距離と高低差はほぼ誤差の範囲内と言う非常に良い結果でした。
その反対にXperiaはややジグザグの軌跡を描くので、その分距離は伸びていくわけです。
高精度にすればするほど、つまり位置情報の取得間隔を短くしていくほど、それはより顕著に出てきます。
(高精度とは言っていますが、機器のGPSチップの精度が上がるわけではありません。)
図を参照してみてください。
と言うわけで、ログをできるだけ正しい情報で取得し、正確な記録を残したいと思うのであれば、優秀なチップを搭載した機種を用いて、アプリの記録は『低精度』での使用する事をおすすめしたいと思います。
僕個人としては、『最高精度』にして記録することは無駄にバッテリーを消費し、かつログの冗長性からメリットは何もないと言う結論に至りました。
おしまい!😆
なるほど、です✨
とても参考になりました。
低精度にするとバッテリーの持ちも改善されるというのも魅力ですね。
さっそく試してみます。
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