天気予報は晴れ。
絶好の登山日和だと思って行ってみたら、予想外の強風によりゴンドラは運休。
歩いて登ってみたものの、標高が上がるにつれて天気の悪化と温度の低下が著しく、くろがね小屋まで行って撤退となりました。
なぜだろう?と疑問が残ったため、帰宅後に天気図を調べてみました。
その結果が上記の画像です。
1枚目は前々日、金曜日の天気図です。
日本海を前線を伴った低気圧が東進しています。
この時、関東地方ではやや風が強かったものの、天気の崩れはありませんでした。
2枚目は前日、土曜日のお昼の天気図。
オホーツク海に抜けた低気圧が急速に発達しています。
日本列島では一時的に冬型の気圧配置が強まり、等圧線の間隔が狭くなっています。
この日の二本松市のアメダスを見てみると、午後7時〜9時頃にはほとんど無風だったのが、午後11時には8mを超える強風が吹く状態になっていました。
3枚目は当日、日曜日の午後6時の天気図。
低気圧と入れ違いに高気圧が西から広がり、冬型の気圧配置は緩くなりました。
同じく二本松市のアメダスでは午後3時を境に、5m前後あった風速が午後6時には1.4mとなり、急速に風が弱まっていました。
以上のことから、一時的に強まった冬型の気圧配置により、平地では風が強いが晴天となっていたものの、標高の高い山の上では北寄りの強い風の影響を受けて天候が悪化し真冬の様になったのではないかと推測されます。
気温は出発時で約10度、くろがね小屋では約5度まで低下していましたが、スキー場に下山した頃には15度を越えるという乱高下。
あだたら高原スキー場のゴンドラは土曜日の午後から運休していたようです。
これからの季節は、天気予報に加えて低気圧の接近やその後の動きなどを見極めた上で山行計画を立てる必要があることを、身を持って感じる「真冬の様な秋」のハイキングとなりました。
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