以下、長くて重い文章です。
もしお時間あれば一緒に考察されませんか。
北穂高岳で68歳女性が滑落死
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120723-00001175-yom-soci
この記事を読んで
「雨で大キレット行ったから」とか
「せっかくきたから行ってしまった」とか
そんな分析で括るのもよいけれど、ここはもう少し掘り下げることによって
これは我々にも及ぶ可能性があることがわかる。
池田信夫氏のブログでこのような投稿があった
「空気」の研究
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51465466.html
この中で、敗戦空気の中、戦艦大和に出撃を命じた中将について
「日本軍では、攻撃によって何を達成するかという目標よりも、組織の中での空気の共有が重要だったのだ。」
と、いう記述がある。この分析が非常に興味深い。
ここの「攻撃」を「登山」に置き換えるとわかりやすい。
「登山によって何を達成するかという目標よりも、組織の中での空気の共有が重要だったのだ。」
こう表現することによって、これを読んでいる登山経験の多いみなさんには
思い当たる節はないだろうか。
仲間と連なって計画をこなしていくなかで、なぜか空気の調和を優先して
考慮すべきハザードが黙殺されたり、優先順位が下げらりしたことはないだろうか。
・・・と書いてもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれないので
あるあるネタでいうと
・会社で、みんながまだ仕事してるから先に帰るのもなんだし、と一緒に居残る。
・時給の安い飲食店でバイトしているのに、お客さんにやたら親切なサービスをしてしまう。
など。
せっかくここまで読んでいただいて「いやー、おれはそんなことないなー」と
否定されたい気持ちも解りますが、ここはそこをぐっと抑えて自分もややもすると
このような空気に支配される要素を持っていて、山という状況で悪い方向へ
足を向ける可能性があることを肝に命じるのはどうだろうか。
日本ならではの遭難は、集団の中に個をみるのではなく、個の集合体がパーティーを形成するから。このレコへ集団の空気にいつしかのみ込めれてしまう日本的な集団の力学を語っている。大多数の利益こそ、個の利益=アダムスミスもまたしかり。
コメントありがとうございます。
逆に予め『雨ふったらやめようね』と申し合わせておけば
このような集団の空気の力も利用してすんなり撤退という決断ができるんじゃないかなーともおもいました。
先立つものは計画性だとおもいます。
「グループでもソロテントを人数分」というのは空気に流されないためには良いことなんでしょうかね。
自分はその方向になりつつありますが
それに、付き合い残業はしないよう、率先して行っています
コメント有難うございます!
テントの今昔物語を知らないのですが
昔は一人用テントってグループ山行んときって家において
いったんでしょうか。
僕は、とっとと帰ってみんなに背中を見せる派です(笑)
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