★鳥取県山岳協会、鳥取県勤労者山岳連盟により統一された名称では、1692m標高点ではなく、元来の場所が槍ヶ峰になっています。
★剣ヶ峰の遭難慰霊碑を兼ねた方位盤の指す槍ヶ峰は、当然、元来の槍ヶ峰です。
★1980年代、現1692m標高点の山頂にあるケルンの石積みの隙間に、三ノ峰と書かれた山名板が立てられていたのを現地にて確認済み。80年代末には紛失してしまったようです。
☆1692m標高点が電子国土の槍ヶ峰の名称附近に追記されたのは2003年7月?日
★フルカラー特選ガイド32 大山・蒜山を歩く/山と渓谷社、初版1998年8月10日
⇒元来の場所が槍ヶ峰
★YAMAPシリーズ20 伯耆大山・石鎚山・剣山/山と渓谷社、初版2006年4月15日
⇒元来の場所が槍ヶ峰
★ヤマケイ・アルペンガイド12 中国・四国の山/山と渓谷社、初版2012年3月1日⇒1692標高地点が槍ヶ峰
位置表示は上記ガイド本の挿入図にて確認しています。
YAMAPシリーズは2006年ですが、既成事実は徐々に拡がる為、或いは制作着手から発売日まで、相当の期間がある為なのか、まだ元来の場所が槍ヶ峰になっています。
更に、1974年以前の情報(発売は1975年)が、現在も発売されている某社ガイド地図シリーズの最初期版の解説に槍尾根コース(正確には烏ヶ山尾根縦走コース)として記載されています。著者は明治44年生まれの、地元のベテランです。現在のガイド地図、及び解説には、登山コースから既に削除されている、危険な場所である為、未記載です。以下、解説からの抜粋をご覧ください。
★天狗ヶ峰から東南方に、三鈷峰に向かう反対側の尾根を行くと、すぐに、槍ヶ峰という三本のピナクルを立てた岩峰を、手前から、右側の三の沢方向に3〜4m下り、ピナクルの右を巻いて、草付の手前の低部にとりつく。この場合、間違って三の沢の反対側に出ると、その谷底は地獄谷で、非常に危ない足場になり、極めて危険。必ず右側を巻くことである。
⇒槍ヶ峰の位置が間接的に語られています。1692ピーク(三ノ峰)の山頂は、天狗ヶ峰方向から進んで来た場合、縦走路の右手にあり、道筋は三ノ沢方向と真逆の、東壁側、山頂の左側を巻いて通過しています。
昔からの登山者にとってみれば、槍ヶ峰は1箇所しか存在せず、1692標高点が決して槍ヶ峰では無いのは極当たり前の事実である訳です。今となっては場所違いの既成事実化の情報しか得られない状況なので、圧倒的に?少数意見?かも知れませんが、本当の事は、本当なので(笑)、もう、発言せざるを得ない訳です。
尚、地理院的には、槍ヶ峰の名称表記附近にある1692m標高点というのが正解らしいのですが、それはそれで、妙な感じです。意味合いは正しくても...。
やはり、ガイド本などを見て思うのは、民間での標高点と名称表記の認識が、地理院とは食い違っている点ですね。とはいえ、現実には、食い違わない地点の方が圧倒的に多いのでしょうから、この場所のような誤解も生じてしまうのかも知れません。それでも、どうしても信じられないという方は、国土地理院中国地方測量部にて、確認して頂ければと思います。
天空人
tenkujinさん おはようございます
確か、大山では地理院も試験的な取り組みをしてますよ。
http://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa60006.html
この会合に参加してみてはいかがでしょうか。
まぁ、私も測量関係の仕事をしたことがありますが、
三角点、標高点等は、あくまで測量の為の設置物であり、
特定の山名を示すものではないですね。
また、既成事実という点からいえば、カマボコ板で十分なので、
山名標識を設置してくるというのも一つの手かと思います。
ihara1990様 今晩は。
お知らせ、そして、ご提案どうも有難うございます。
実は、この取り組みには、昨年から地元大山町を通じて資料提出により、槍ヶ峰他の問題等を提議させて頂いております。
槍ヶ峰の一件は「槍ヶ峰1692標高点について、あまり知られていない事実」に書きましたように、世間で全く問題になっていないが為に、誤った既成事実が拡がりきってしまっている訳です。
従いまして、地元役場、地理院、山岳出版社等へ、この件に関しては全く問い合わせが無いのが現状です。
地元役場は、全く問い合わせが無い事に対して、業務時間等を割く訳にもいかないようです。更に、地理院も地元からの要請等が無い限り、自発的に動く事は、まず無いようです。
以上の事柄につきまして、関連の話を後日、日記にて書いてみようと思います。 天空人
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