純米　風の森　2013年9月14日

2013年09月15日 17:02登山後の楽しみ全体に公開

風の森峠は，金剛山の東山麓から連なる細長い台地の上にあり，中央を国道24号線が貫いている．大和盆地と五條盆地を隔てる位置にあり，南から峠を越えると目の前に大和盆地の全景が眺められる景観の地でもある．ここは風の通り道で，時に局所的に大雨，大雪に見舞われ，交通渋滞が発生することもある．そのため，古くから風の神様を祀った風の森神社が鎮座している．峠の名前もこの神社に由来するらしい．
その名前を冠した日本酒が存在することを知ったのは2年前，出張先の広島の居酒屋のリストで見てからだ．日本酒好きの先輩にお聞きするとかなり著明なお酒らしい．特に銘柄にこだわって日本酒を飲んでいるわけでもないが，何か気になっていた．
9月14日，金剛山に登って高鴨神社横のそば屋で遅い昼ごはんを食べていた．すると，お酒のメニューの中に「風の森」があるではないか．これまで県内の店では(あまりいい店にいってないせいか)お目にかかったことがない．ご主人に聞くと御所市内で販売している酒店があるという．せっかくだから行ってみることにした．
近鉄御所駅近くの駐車場に車を止めてアーケードのある商店街に入って行った．シャッターを下ろした店も多い中，その酒店はあり，店頭に「風の森」の樽がごろごろ置かれていた．蔵元も近所にあるようだ．スタンダードな720ml(1000円)の純米酒を購入し自宅に持ち帰った．
販売しているのはすべて生酒とのことで要冷蔵である．帰ってすぐに冷蔵庫に入れた．
食事時に栓を開けようとすると栓の所に注意書きが．「栓が飛ぶことがありますので十分冷やして開栓してください．」日本酒でそんなことってあるのかな，と思ったが一応用心して封を開けたとたん，やっぱり栓が飛んでしまった．
クリスマスでもないのに食卓を騒然とさせた酒飲みの父親への風当たりは結構強かった．
小さくなりながら純米酒を味わった．辛口で酸味もあり自然な炭酸によるシュワシュワした感じもありシャンパンの様な味わいで，うまい．日本酒に疎い私が言うのもなんだが，かなり斬新ないいお酒のようである．ラベルも風に揺れる樹々を思わせるみやびなデザインでよい感じである．
金剛山，葛城山の帰りに1本いかがでしょうか．

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