電波時計と山

2013年12月31日 03:04ある休日全体に公開

　めざまし時計が壊れた．これまでも時々前触れなく止まったりしていたが，今回は本格的に正常動作しなくなったので新しいものを買った．遅れを修正する面倒を省くため今回は電波時計にした(ちなみに写真のプロトレックは昨年から使用している)．
　初期の時刻設定のため読んでいた説明書の中に電波時計の解説があった．「正確な時刻情報(日本標準時)をのせた長波標準電波を受信することにより正しい時刻を表示する時計です．・・(中略)・・福島県の’おおたかどや山‘および佐賀県と福岡県の境の’はがね山‘から送信されています．」と書いてあった．
　2つのひらがなで書かれた山名が気になった．さらに説明を読むとこの2つの山頂にある送信所からの電波で日本全土と(非公式だが)韓国，北朝鮮の一部まで網羅しているとのこと．どんな山なんだろう．
　ヤマレコの山名検索をかけると’はがね山‘の方は羽金山で出ていた．背振山系の山らしくレコもたくさんあり普通に登られているようだ(地元の方はご存知ですね)．三角点は施設内にあるが許可を得れば行けるらしい．
　’おおたかどや山‘の方はヤマレコの検索では見つけられず，検索サイトの検索で探した．漢字では大鷹鳥谷山と書くようだ．さらに情報を見ていくといろいろな事がわかった．この山は福島第一原発から17.2kmの距離にあり，一時は避難区域となったために職員が全員退避し，事故から40日間停波された．現在は無人遠隔操作で運用されているとのこと．
　停波中は東北，北海道では時刻の修正がされず，かなりの影響が出たようだが，西日本では(たぶん)あまり報道されずまったく知らなかった．今はもう登れるのだろうか？原発事故の影響がこんな所にも現れていたことに驚きを感じた．さらに，地元の山に普通に安全に登れる有難さと大切さを思った．

2013-12-01 天香久山

2014-02-02 車窓富士

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