天香久山

2013年12月01日 00:09ある休日全体に公開

　好天の休日は貴重である．仕事の関係で最近は山もなかなか行けず，今日はぜひとも行きたかったが，スタッドレスタイヤへの履き替えと散髪が，今日をはずすとしばらく行けなくなるので，やむを得ず遠出をあきらめた．
　午後，スタッドレスタイヤを積んで，最寄りの黄色い帽子屋さんへ向かった．しかし，寒さが増してきたせいか2時間待ちの状態．待ち時間の間に近くにありながら一度も登ったことのない香久山に登ってくることにした．
　近隣の方はご存知と思うが，大和三山の中で最も有名であるが(万葉集では別名を含めると14回登場するらしい)，香久山は最も目立たない山である．登山口もわかり難く記憶もはっきりとしない．
　確か橿原昆虫館の近くにある万葉の森に登山口があったような気がした．行ってみると，目立たない看板の横に5台程度の駐車場があり，そこに車を置いて掲示板の地図を見た．香久山の頂上を経て周回するコースがあり，行ってみることにした．
　紅葉は終りかけていたが，まだそこかしこに名残の赤黄の美しい色どりが見られた．万葉の森を抜けて，登りにかかると薄暗い森に入っていく．少し登ると北からの道と合流，間もなく頂上に着いてしまう(標高152.4mで麓は高度80m位だから実質70m程度しか登っていない)．頂上は国常立神社が鎮座し，畝傍山，葛城山，金剛山の眺望が得られた．頂上の広場で食事をされている登山者もおられた．　まだ少し時間があるので，山中にある神社を訪れることにした．山影にひっそりと建つイザナギ神社，イザナミ神社を参拝し，麓まで下って天岩戸神社に向かった．山を下ってきてみると，どこかで見た風景．以前に訪れた飛鳥のみるく工房の近くだった．そこから竹藪に包まれた静かな風情の天岩戸神社を参拝し，麓を周回する道を通って天香久山神社に向かう．柿の木が多い平坦な道を通りながら遠くに畝傍山，耳成山が見えるいい遊歩道である．天香久山神社にお参りして，坂道を登り返して再び頂上へ出て，少し急ぎ足で万葉の森へと向かった．丁度，予定時刻に黄色い帽子屋さんに到着した．

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