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�ー�作の沢靴（ハイジ用／写真左、写真中）
ゴム底がすり減っていたテニスシューズ、ついに底が剥がれてしまい廃棄処分の予定でした。同じ頃に草鞋の在庫が切れていたので、失敗覚悟で沢靴に改造してリユースしようと考えました。ペーター用に渓流足袋を物色していた釣具店で見つけた張替え用フェルトを利用しました。次の1）〜9）は片足毎でもいいし、両足同時に作ってもいいと思いますが、クランプが多く必要です。また底形板と内底板が各２個必要となります。
使用材料：張替え用フェルト、ゴム系接着剤（Ｇ17など）、端切れ木材
使用道具：紙やすり、カッター、クランプ（片足で2〜3個、それ以上）、ヘラ（接着剤を延ばすため）、色鉛筆、回しノコギリ、紐、ハンマー、他
1）ゴム底を剥がし、カッターや紙やすりで付着物除去、接着しやすく表面を荒らす
2）フェルトに靴を載せ、靴の縁に沿って、靴より少し大き目に線（色鉛筆）を描く
3）線に沿ってカッターでフェルトを切り出す （同じ形が最適だが、小さく切ってしまう失敗をしないように大きめにしました）
4）端切れ木材（8ｍｍ以上の厚みのあるものがいい）から、３）の切り出したフェルトより一回り大きな形で、切り出す（小さな端材しかなければ２ピースでも可能）
5）靴の内側に入る内底板を作成する（１ピースで作るには難しいので２ピースで）
6）ゴム系接着剤を靴底と３）の切り出したフェルトにヘラを使って均等に塗布する、フェルトでは接着剤が浸み込むので、浸みがある程度無くなるまで２〜３回塗布する
7）ゴム系接着剤の所定の待ち時間が経過したら、張り合わせ、ハンマーなどで叩き接着させる
8）貼り合わせた靴に、内底板と底形板で挟み、クランプや播金などで圧着する
（圧着不足と思われる部分を紐で締め付けるなど補完する）
クランプが無ければ、鉄アレーなどで重しを掛ける、紐で巻くなど工夫する
9）圧着して一日経ったら、クランプなどを取り外し、フェルトのはみ出た部分をカット、またはみ出している接着剤を除去して完了
※この自作沢靴で、日帰りの簡単な沢を２６回遡行し、まだ使えそうです。また、使用する運動靴は、ジャストサイズか少しきつめの方が、遡行中に踵が浮かないと思います。
※アッパーが破れたら、補修布を張り付けて補修しています。
��渓流足袋（ペーター用／写真右）
重度知的障害があり自分で履くことができないので着脱が簡単な釣具店で購入したものを履いています。難点はチャック部分が歩いていると開いてしまうことがあります。マジックテープや紐を利用して細工もできますが、面倒でそのまま履いています。
�７摸�シューズ（私用／写真なし）
４０年近いキャラバン社製・渓流シューズを履いています。フェルトの厚さが半分以下にすり減ってしまっていたので、ハイジ用に沢靴を自作した時に、同時にフェルトを張り替えました。すり減りが少ないように丁寧に歩いていますが、それにしてもよく長持ちしています、感謝。
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３回ほど沢登りに使いましたが、遡行も下山も１足で履き替えることもないのでケースバイケースでとても便利に使えます。しかし、下山時で足（踵）を痛めるように感じたので、登山靴⇒沢靴⇒登山靴と面倒なことをやっています。
ちょっとコレ、凄いじゃないですか。
大体において圧着が上手くゆかずに失敗するパターンだと思いますが。クランプ使ってキッチリ成型までされるとは素晴らしいです。
お褒めを頂きありがとうございます。
顕示欲というか”ドヤ顔”したいために一生懸命頑張りました（笑）。オリンピックを目指すのもドヤ顔したいんでしょうね、メダル取ったドヤ顔は気持ちいいんでしょうね、でもその努力は私には真似できません。
冗談はさておき、草鞋のストックが無くなりハイジの沢靴が必要になった時、ちょうど私の沢靴の底もすり減ってフェルトの張替え時期にありました。メーカーでの張替え費用も高額なこと、及びボロボロのテニスシューズを捨てるというので、廃物利用できないかと考え、２足分の張替えをいたしました。大ゴ沢までで２７回（日帰り沢）使用して、フェルト底の部分はまだまだ使える状態ですが、アッパーの破損で使用不能になるかもしれません。
仰る通り、圧着が重要です。均等に圧着不足がないように、靴の内側とフェルト側に厚い合板で圧着板を作りるようにしました。
手順の中で書いていませんが、テニスシューズの踵（ヒールカウンターと呼ぶとのこと）が破れていて、中のスポンジが無くなっていてしっかり履くことができない状態でした。そこで、破れた穴から建築用のシール材（シリコン系の固まると弾力性のあるゴム体になる）を注入して踵部分の成形を行い、しっかりと足にフィットするようになりました。なお圧着の際の工夫として、新聞紙を靴の中にギューギューに詰め込んで、型板（内側）が運動靴の内底から浮かないようにすることも重要かなと思います。
今日、ご家族でのゴルジュ突破の投稿を拝見した際に、沢靴の底が剥がれた写真がありました。状態が良く分かりませんので直せるものか分かりませんが、この投稿日記が参考になれば嬉しい限りです。
最近の靴底は接着剤の貼り付けがほとんどのようで、冬山用の登山靴も、沢登り用のフェルト靴も乾燥高温状態に弱いらしく、昨日に沢フェルト靴が、今年の5月に冬登山靴の靴底がべろりと剝がれてしまいました。昔の靴なら縫製されてこんな事態にはならなかったはずですが、コストを考えるとこういう方向に向かうようですね。
冬用登山靴の底が剥がれたら危なかったことでしょう。当方、3足の革製登山靴（重登山、クレッター、二重）が眠っていて、廃棄しようかと思ったんですが、二重靴の場合現在の購入価格だと軽く100,000円を超すようなので思いとどまりました。もう使うことも無いと思いますが（笑）
ここ３０年ほどは布製登山靴を愛用しています。昔、家族登山（子供３）ではローカットの運動靴のような靴で重荷を担いでいましたが、現在は足を痛めるのでミドルカットにしています。西穂〜奥穂の縦走では、購入して2回目でぱっかり底が剥がれました。量販店で半額で売っていて安価に釣られ購入したもので、売れない靴が回りまわって半額になっていたんでしょう。加水分解による靴底の剥がれという問題を初めて認識した次第です。
テニスシューズのリユースでも接着が重要ですが、G17が最適かと言うと自信はありません。やはりメーカーの加硫ゴムの接着（想像です）には叶わないと思います。それでも結果は何回も使っても剥がれないので不思議に思っています。きっと接着剤をたっぷりと均等に塗り、密着と圧着が上手くできたからだと思います。
登山靴だけでなく、売り物にするモノづくりではコストより安全性重視が大切だと思います。それと直しやすい設計にも配慮していただきたいと思います。多くの商品で自分で直すのが非常に面倒なことになっていて、結果使い捨てになってしまいます。環境破壊と資源枯渇の進む時代には今までのビジネスの考え方と消費者意識などを変えていかないと立ちいかなくなってしまいます。
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