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幼少期を通知表などの「他人と比べる」や「優劣を付ける」という価値観で育っていくと、その価値観は柔軟な子供たちの頭に吸収され刷り込まれ、なかなかその価値観に疑いを持てなくなるのではないかと私は想像します。そして競争原理を生み、子供たちに「他者は敵である」という人生観までも植え付けてしまうのではないでしょうか。そういう価値観を植え付けられ大人たちが、社会に溢れた格差と差別に見て見ぬふりをし、「自己責任」として片付けてしまっているように思えてなりません。
作家Ｓ氏は「教育は子どもが生き残るためにある」と言い、心理学者Ｋ氏は「教育の目標は自立である」と言います。通知表でのランキングを上げることが生き残るための知恵や個人の自立には結びつかないように思います。知識と智慧は違うのです。せいぜい自分のための利益に奔走する人となるのが関の山、むしろ心を病んだりする弊害をも生んでいるかもしれません。「昨日までの世界（ジャレド・ダイヤモンド著）」に次のような逸話があります。『昔のこと、キリスト教の布教にニューギニアに来た宣教師が原住民にサッカーを教えたそうな。試合になると何時までたっても勝敗が決まらない。現地人からは、勝つものがいれば負けるものがでるではないか、それはいけない』と。スポーツの試合で勝ってはいけないとしたら、試合が成り立ちませんが、争いを防ぐ優れた知恵だなと感心しました。スポーツ関係者からは、「競争は人間の進歩に大切」と反論が出そうですが、競争はそんな綺麗ごとではなく戦争までにも結び付いてしまうものだと思います。
また最近読んだ本では、某宗教団体のI名誉会長の教え「大学は大学に行けなかった人たちのためにある」の言葉を引用し、「東京大学などの難関大学を出た人というのは大学に行けなかった人たちのことを考え、そのために行動する義務がある」と論じていました。子どもの頃から通知表などでランキング漬けされ、他者より優ることや勝つことばかり念頭に育ってきたら、このような他者や社会のことを考え行動できる人には成れないように私には思えてなりません。
コメントありがとうございます。
何があったのか、竜宮城のように楽しすぎて時を忘れたのか、闘病されてのブランクだったのか、６年間に及んだ高校生活は私には想像できません。しかしながら、移住さた長野県松川村にて山三昧の生活を大いに楽しまれている現在（今ここ）が何よりだと思います。
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