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Yamareco

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2020年07月11日 15:06未分類レビュー(書籍)全体に公開

書籍「山岳遭難の教訓」から

・高体温疾患の恐怖―沖縄・西表島
大量発汗は熱中症の前触れ
水分補給と同時に塩分、ミネラルの補給、そして体温を下げること。
体温が高いと血流が皮膚表面に集まり筋肉への血流が減る。そのため、痙攣が起こりやすくなる。

・春の爆弾低気圧―八ヶ岳、谷川岳
2つ玉低気圧の発生時は天候が大幅に崩れる。
登山を見合わせる、または計画を見直す。

・10月のブリザード―北アルプス・白馬岳
10時間の山行後に猛烈なブリザードに襲われる。
白馬山荘まで、あと1キロの地点で行動不能、凍死
清水岳まで雨の中を、登山者の力量を読み違えて進んでしまい
運悪く天候が急変したため、行動不能に陥った。
天候が悪化した場合でも、先にすすめる体力が残っているか確認する。

・吹雪にかき消えたルート―北アルプス・白馬乗鞍岳
小さな雪崩で装備を流され遭難、GPSや地図も携帯していない。
ヘッドライトを持っていたのは一人だけだが、それも雪崩で流される。
ツェルトも無い。
このような状態で、携帯電話でゴンドラの運営会社へ連絡を入れるも、救助要請を断っている。
最悪、ビバークの可能性もあり、装備は明らかに不十分。
ここで素直に救助要請をするべきだった。
栂池山荘まで数百メートルだったため、明るい時間帯なら助かっただろう。

・スキーツアー中の雪崩事故―八甲田山・前嶽
十数人が雪崩に巻き込まれる
事故現場は、典型的な雪崩地形の場所
スキー場のゲレンデは、大勢の人が滑ることで斜面をかき回し、積雪のストレスを開放しているため雪崩が起きにくい。
ビーコン、シャベル、プローブの三種の神器を所持すること。

・冬山登山基地を襲った雪崩―北アルプス・槍平
槍平小屋のテント場で、夜中に雪崩に巻き込まれる
雪崩の起きにくい場所だからといって油断はできない。
旧槍平小屋も、30年前に雪崩で倒壊している。
30年に一度の雪崩だが、その可能性を考えておくべきだった。
テントが倒壊したときに備え、ナイフ・ヘッドランプ・携帯電話は
枕元に置いておくべきだろう。

・ゴールデンウィークの低体温症―北アルプス・白馬岳、爺ヶ岳、穂高岳
上空に寒気が入ってきて山が荒れるのは、天気予報どおりだった。
ゴールデンウィークの山は、天候が悪化すると冬山に逆戻りする。
より慎重な判断が必要。

・被雷のち骨折―大峰山系・行者還岳、弥山
真夏の山は落雷に注意。
特に午後2時頃までには、山小屋に着いているようにした方が無難。
雷発生時には、大木から離れ、身を低くする。
電気が伝ってくるため、地べたには直接座らない。
雷は高いところに落ちやすいため、山頂や稜線からは避難する。
30分もすぎれば雷雲は通過するので、それまで我慢する。

・幻覚に翻弄された山中彷徨―大峰山系・釈迦ヶ岳
道に迷ったら、引き返す。
分かる所まで引き返す。
老化による体力低下を意識すること。
不安と焦燥状態にあると幻覚を見やすい。
パニックにならない。気持ちを落ち着かさせることが大切。

・明暗を分けた分岐点―奥秩父・和名倉山
道に迷ったら、引き返す。
分かる所まで引き返す。
怪しいと思ったら、GPSと地図で現在地と、進んでいる方角を確認する。

・単独で山中を彷徨した8日間―奥秩父・飛龍山
道に迷ったら、引き返す。
分かる所まで引き返す。
遭難しても冷静・慎重に行動する。
焦って滑落や転倒してケガをしないこと。
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