その昔金剛山・葛城山を縄張りにする一言主神様という神様がいました
飛鳥・奈良時代のこの辺りは都に近い一等地です
天皇に誘われて狩りを楽しむほど位の高い神様でした
奈良時代、御所市に生まれたスーパーお坊さん役行者は葛城山・金剛山で山岳修行を行い
熊野や大峰山までも足を延ばして修行を行いました
その後吉野の金峯山(きんぷせん)で金剛蔵王大権現を感得し修験道を開きます
修験道の修行場に金剛山・葛城山がいいと目を付けた役行者は金峯山と金剛山の間に橋を架けようとしました
一言主は自分の縄張りに入ってきた役行者を排除しようとしました
しかし役行者の法力は孔雀王の呪法をマスターし鬼神を従え仙人と遊び雲にも乗れるほど強かったので一言主は負けてしまいました
以降金剛山は修験道の聖地となりました
でも一言主も負けっぱなしではありません
天皇にあることないこと言いつけたので役行者は伊豆大島に島流しにされました
しかし法力を持っている役行者は見張りのいる昼間は伊豆大島に
見張りがいなくなる夜には海を歩いて富士山へ修行に行き朝には戻っているという生活をしていました
島流しにされた後、奈良の都では天変地異が立て続けに起こりました
天皇が悩んでいたところ夢で仙人を罪人にしたからだというお告げがありました
役行者は許されて故郷に戻りましたが、ほどなく仙人になると言い残し姿を消しました
修験道の聖地となった金剛山頂には、
今も一言主神を祀る葛木神社と修験道仏教の真言宗醍醐派金剛山転法輪寺がそれぞれ立てられ
金剛山を登る人たちに参詣されています
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