このところ人生のエアーポケットに落ち込んだように気力がゼロに近い状態が続いていた。山には時々行っていたがレコをアップする気にもなれず、このまま山から足が遠のくのかなあと思っていた。でも、まだもう少し先がありそうだし自分自身に喝を入れないとまずいなあと、一念発起テントを担いで劔を超えて宇奈月温泉を楽しみに6泊7日の修行の旅に出た。こんな一人旅は人生初だ。いつもは車だが、今回は体力の限界を越えるかもしれないので、電車で富山まで行き昔懐かしい富山で前泊し翌早朝電車とタクシーで馬場島に向かった。
1日目 6時半馬場島出発、早月小屋目指してスタート。荷物を軽くしなくてはならないので水はその日の目的地までの分しか持たない。あとの分は小屋で購入した。体力は金なり。天気は良く、ゆっくりゆっくり歩いた。途中何度も<もうダメだ>と投げ出しそうになったが、修行目的なので投げ出すわけにはいかない。アゴを出しながら5時間半で早月小屋に到着。
2日目 朝晴れてはいたが雨降る予報あったので5時出発。すごく身体重かったが一汗かくと少し楽になり、8時半過ぎには数年ぶりの剱の頂上に立った。前回は連れがいたなあ。この岩の山好きだ、また来よう。まだ天気良く素晴らしい眺めだったが、雨が来る前に真砂沢ロッジに近づきたいので早々に下り剣山荘に向かいそこでお昼をいただいた。1時過ぎには宿営地に着き疲れた身体を横たえた。雨の音で目が覚めたがまたすぐ眠った。
3日目 普段4〜5時間しか寝ないが、本当によく眠れる。山に住みたいなあ。今日は池ノ平小屋泊まりなので短い行程だが裏釼の眺めが素晴らしく、足を止めてシャッターを押す回数が半端なく結構時間がかかってしまった。それでも時間があったので南峰まで足を伸ばした。
4日目 なかなかきつい1日になった。今まで経験したことのない山道だった。雪渓の状態が良くなく迂回する場面や怖い梯子などもありスリル満点。天気も悪く、小屋に泊めてくれるとのことだったのでテントはやめて屋根のあるところで寝た。
5日目 きつい登りからスタートだったが水平歩道を歩きながら切れ落ちた谷底を時々見て肝を冷やした。最後はきつい下りで欅平に着いた。もうすぐ宇奈月温泉だ。1人で温泉旅館に泊まるのは初めてだ。
6日目 富山の前泊から数えると7日目だが、温泉に入ってたくさん寝たら結構元気になった。もう少し元気になったらたくさん撮った写真を整理して記録しておこうと思う。
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