2万5千分の1地図に張り巡らされたコンターラインを眺めていると、隠し絵のように山々の稜線が浮かび上がってくる。山というのは富士山のような独立峰というのは稀であり、大抵は連なって連峰を成しているからその稜線上を歩くのが登山では定番となっている。読図はそのコンターラインから山岳の形状や難易度をいかにして読み解くのかが鍵となる。
主にバイクで登山しに行く僕の場合、バイクを置いた地点まで戻ってくる必要があるので周回が可能かという点を念頭に稜線の迷路を辿らなければならない。問題は国土地理院が発行している2万5千分の1地図は登山地図ではないので登山路が縦横無尽に網羅されているわけではないという点である。
地図上の大きな尾根であっても登山路が整備されているかどうかは別問題で、またコンターラインの間隔が広がっていたとしても実際現地に赴くと急峻な崖になっていたなんてことはザラにある。今の時代そこは他の登山地図を参照したり、先行者の記録をインターネットで漁ることである程度は避けられるものの、各々の技量や装備には差がある点など、どこまでその記録を信頼するかは一考の余地がある。
次に登るところもまた秘境に分類される一般人はほぼ立ち入らない山域となる。奥武蔵最深部に聳える大平山を浦山より目指し、長沢背稜に到った後、蕎麦粒山手前の仙元尾根から浦山へ戻る古道を辿る。それほど難易度は高くはないが総距離20kmオーバーのルートファインディング能力が問われるコースなので準備は念入りにしたい。
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