有馬七曲滝の氷瀑。 あの感動が忘れられないで。。。

寒い冬になると必ず訪れたくなる場所がある。自分にとってそれは裏六甲にある氷瀑である。今年も昨日有馬温泉から歩いて、七曲滝周辺の滝の凍り具合を訪ねてきたところだ。
写真の１，２は七曲滝を冬に訪れた時の写真を年毎に並べてみたものだ。2011年以来、2014年と2020年を除けば毎年少なくとも一回は訪れるて来たことが分かる。
2020年はコロナで外出自粛が叫ばれた時で、この時は本当に行くことはなかったが、2014年は2月6日に七曲滝への入り口までは実は訪れていたのだ。しかし、その日は運悪く我々の前に見に行った人が滝へ向かうトラバース（今も危険な所です）で滑落したためにその救助作業が行われていて通行できずに断念したのだった。
写真を見るとわかるが、これまで10回訪れた中で本当に完全氷結と言って良さそうな立派な氷瀑に出会えたのは、一番最初の2011年の時だった（2018年もかなり良い感じではあるが）。それはもう写真で見ても分かるように見事で、初めて目にしたそれに圧倒され、感動したことを今でも覚えている。
だから、そんな感動を求めて、毎年訪れてしまうのだと思う。
氷瀑は、時々の気候によって大きな影響を受け、年に依って、また同じ年でも時期によって全く違った表情を見せる。だからなかなか最初に見たあの感動にお目にかかることもまた難しいのだ。
写真の3番目は、今も一軒茶屋の中の壁に飾ってあると思われる写真だが、完全氷結した百間滝をアイスクライムしているものだ。いったいどの位前の物なんだろうと思う。百間滝は白石谷の支沢にある滝で、こちらもほぼ一緒に訪れるところであるが、流れも細く、何時行っても両脇につららがかかる程度でこんなに厚く表面いっぱいに凍ったところを見たことは一度もない。
地球温暖化が叫ばれて久しく、暖冬と呼ばれることも珍しくなくなった今日、こんな絶景を眺められることはもう無理なのかもしれない。
それでも何時か、何時かと思いながら、これからも何度も出かけていくことになるのだろう。