inReach Miniには色々な機能があるが、最も重要な機能はSOS信号を出せることだろう。SOS信号を出すと、24時間365日信号をモニタしている 国際緊急対応連携センター(IERCC)が、遭難が発生している国の緊急救助組織に救助を要請してくれる。日本の場合は、警察や消防に救助要請の連絡がいくようである。なお、マニュアルによると、SOS信号は、電源がOFFの状態でも出せるとされている。
inReach Miniのもう一つの重要な機能は、予めマップ情報を共有しておくと、家族や知人が、「検索」機能によって、登山者の現在位置を地図上で確認できることだ。inReach Miniには、一定時間毎に登山者の位置を確認できるトラッキング機能もあるが、(契約タイプにもよるが)トラッキングは1信号毎に料金が発生するので、常時使用するには躊躇するところがある。「検索」機能を使用してみたところ、iPhoneのマップでは地図上で現在位置のアイコンが確認できるだけだったが、PCでマップを見たところ、高度や位置の正確なGPS情報を確認することができた。自分でSOSが出せないような状況の場合には、この「検索」機能が重要な役割を果たしてくれることになる。
inReach Miniは衛星通信を使用しているため、樹冠が空を覆っている深い森の中や、雪崩で雪に埋もれた状態でも通信ができるか不明だが、バックパックのポケットに入れたくらいの状態なら問題なく通信ができることを確認した。
その他、inReach Miniには、衛星通信を使用してメールの送受信ができる機能などもあるが、これも契約のタイプによって一定の料金がかかる。しかし緊急時には、これも便利な機能だと思う。
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