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科学的根拠などなくとも、数ある異論反論をもろともせず、現実に登山道のブヨやアブから我らを守護するその姿には軍神・毘沙門天の如き神々しさすら感じます。
戦国武将には「前に進むのみ」ということでトンボを兜の前立てとしていたものもいたようで、さすれば蜻蛉切りを得物とした本多忠勝には「なんと罰当たりな物言いか!」などと一喝してやりたくもなります。
さてかくいう私も「オニヤンマ君」の熱烈な信者でありますが、あろうことか白山登山にあたってオニヤンマ君を自宅に置いてきぼりにしてしまいました。
私のオニヤンマ君は、もう五年来、親しくさせて頂いている富山のゲストハウスのオーナーさん(名児耶さん)に作り方を教えて頂いて、自作したものであります。
そして白山登山の前日に宿泊していたのが他ならぬ名児耶さんのゲストハウスでした。
これぞまさに天啓!オニヤンマ君に必要なすべてがそろっているではありませんか!
ここはやはり先人たちの知恵にあやかり「善は急げ」とあいなった次第です。
S「名児耶(なごや)さん!オニヤンマ君余ってませんか!?」
N「え!?いや、ねえな。全部ほしいって人にあげちゃったよ。」
S「大丈夫です!いまからつくります。材料と道具を貸してもらえませんか?」
N「コンビニ弁当のふたがねぇよ!羽根がつくれねぇ」
S「あんなのはタダの飾りですよ。シマシマだけあればいいんです。」
N「ああ、じゃあ大丈夫だ、ちょっと待ってな。」
かくかくしかじかにて急遽、オニヤンマ君制作に取り掛かりました。
【特徴】
オニヤンマの黒色と黄色のシマシマ模様の胴体だけを模したシンプル構造のオニヤンマ君です。
【材料】
・木のマドラー(アイスの棒でも可)
・水性ペイント(黒色&黄色)
・安全ピン
・ラッピングタイ(針金入りのプラスチック紐)
【使用工具】
・筆
・錐(本体と安全ピンをつなぐラッピングタイ用の穴あけ)
・ドライヤー(乾燥時間短縮)
【作業】
マドラーを黒色と黄色でペイントし、錐で穴をあけて、安全ピンをつけるだけ!
所要時間30分(ドライヤーの乾燥時間を含む)ほどで制作可能です。
実物は添付写真を参照ください。
・画像1:量産型オニヤンマ君(右*シモジマ作)とリアル系オニヤンマ君(左*数年前に名児耶さん作)
・画像2:制作途中
・画像3:箸箱へ収納の図
今回、薬師岳に向かう予定で宿泊されていた山ガールのご要望にもお応えして計4本作製しています。
個人的には2つワンセットとしてバックパックの両側に着けたほうが、後方へ広くアピール可能になるので効果が上がると考えています。
なにやら奇抜なデザインの黒と黄色のシマシマの棒が、バックパックにいくつあっても違和感を感じないのは私が阪神ファンだからでしょうか?
さて無事、白山から戻ってくると名児耶さんも量産型オニヤンマ君を作っておられました。
N「シモジマ君、おれもオニヤンマ君つくってみたよ。」
S「あ、これアイスの棒ですか?」
N「そう、マドラーよりアイスの棒のほうが太いから錐穴があけやすくていいな。」
S「ですね!ちなみにこのアイスは冷蔵庫にあったシロクマくんですね?」
N「はは、よくわかったな。ところで、さっき昨日の山ガールさんからも『効果あり』って連絡来たよ」
S「カンタンにつくれますからゲストさんと一緒につくるのもありですね」
N「せっかくだからみんなで一緒につくれたら楽しそうだな!」
と、まあ「アブやブヨが増えてくる夏場には、アイスの棒でオニヤンマ君をみんなで一緒につくりましょう!」というお話でした。
めでたし、めでたし。
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