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2023年10月27日 18:09読書レビュー(書籍)全体に公開

時ありて−TIME WAS

イアン・マクドナルド著 英国SF作家協会賞受賞。 自分の蒙昧の披瀝になりますが、一読では傑作を読み取ることができずに、ネットの書評を見てみました。豊崎由美氏の書評一部を抜粋します「ラブストーリーと歴史SFと戦争小説の妙味を兼ね備えた物語を読み終えて胸に残るのは、インヒストリー。歴史のほうが私に触れてくるのだ、という名文。この感覚を生々しい実感として描き通した小説を、寡聞ながら知らない。稀有な小説と思う。」とあります。
図書館から借りて読み返却済みです。※僅か161頁の薄い本でしたが、税込み2200円でした。
再読、再々読までしましたが、私はよく理解できませんでした。それでお願いですが、既読の方がおられましたら、どうかレクチャーをお願いしたく思います。虫のよいお願いですがコメント又はメッセージで、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
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コメント

遅いコメントで失礼します。
昨日読了しました。一度図書館で探したら貸出中でしたが、昨日は書架に戻っていましたのでさっそく。一読、分かりにくいですね。このSFの分かりにくさの理由はいくつかありますが、まず二つの物語が同時進行していくところ。名前が覚えにくいし、またそれぞれのストーリーがなかなか繋がってこないという点もあるのでしょう。
古書ハンターの男が、ある詩集のの中にラブレターのようなものがはさまれているのを見つける。それをネットで売買にだすうちに、ある女性が自分の祖父がその二人を知っていると連絡をよこす。その二人トムとベンのことを調べていくうちに、二人がいろいろな場所で写真や記録映画に現れ、それが、様々な時代に様々な場所で撮られたことがわかる。あるときは第二次世界大戦のエジプト、トルコ、虐殺の会ったセルビア、日本軍が占領していたころの南京など、主に戦場である。その二人の秘密を探っていくうちに、その二人は時間旅行者だということこが判明していく。
一方で二人の男のボーイズラブのような展開があり、これもまあある意味唐突感ありますね。それは美しい恋愛の物語ではあるのだが、今一つピンとこないのは、心理描写が多く説明が少ないからです。

全体的に、ちょっと斜に構えたような、イギリスの雰囲気がとても濃くて、また文学的要素があちこちに。イエーツの詩やジョイスの知識があると少し楽しめるかも。背景になる土地も、寒々としたブリテン島北部の感じがとっても漂う。ロンドンじゃないイギリス。自分は「嵐が丘」的な風景を想像しながら読みました。好きな人はすごく好きでしょうね。
あちこちに様々な文学要素、音楽要素とくにポップス、そして現代のテクノロジー、ネットやSNSの知識がちりばめられ、さらに量子力学と不確定性原理ですからね、結構タフな、読者を試す作品だと思いました。

2018年の英国SF協会賞をとっているということですが、これは日本ではそれほどうけないかもしれません。量子力学、不確定性原理、タイムトラベルとくると、これは新ネタではなく、タイムトラベル物ではよくつかわれる設定だと思います。英国SF協会賞は、この作者の独特な文体や、ちりばめられた様々なジャンルの文化的背景なども考慮されているのでしょうね。結構趣味的な文体で、例えばアメリカのハードボイルド系の小説とか、カート・ボネガットとかサリンジャーとか、いろんなものが作品の中で響きあっていて、私はそれがちょっとうるさく感じた。

なお、カイエさんが引用された豊崎由美氏の書評
「ラブストーリーと歴史SFと戦争小説の妙味を兼ね備えた物語を読み終えて胸に残るのは、インヒストリー。歴史のほうが私に触れてくるのだ、という名文。この感覚を生々しい実感として描き通した小説を、寡聞ながら知らない。稀有な小説と思う。」
うーんと思った。これじゃ何一つわからない。あまりいい紹介とは言えない気がしました。
なお、私的には、この翻訳は今一つだなあと思いました。けっこう読みながら、ひっかかってしまいました。

もし詳しい解説がほしいなと思ったら、ある書評サイトで、
https://booklog.jp/item/1/4152101849
の1ページ目、abraxasさんの感想が多分一番詳しいと思います。もちろんエチケット上最後の種明かしはされていませんが、大体の流れはわかるのでは。

気が向いたらブログに感想を書きますが、今一つだったので、書かないかも。基本的に否定的なものはブログに載せないようにしています。
2023/11/8 19:37
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1
ad70sさん こんばんは

流石ad70sさんと思いました!
abraxasさん処も早速訪ねましたが、ikezawaさんとnorisukeさんの感想も見られて、自分の理解力不足を棚に揚げて、少しほっとしました😅 かなり教養がないと難しいです。時間旅行者というSFのお話なのに、それは余り気にしないで、かなりリアルに考えてしまってました。言っていること不自然ですが・・。とても助かりました、深謝です!

「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話」、予約順番がきて、ようやく手にして、これから読みます。 
PS・
「金目鯛の煮付け」、素晴らしいですね。名シェフでもあられるんですね? おめでとうございます🎉としか、言いようがありません(^^) 何か頭と手の巡りが悪くなって文章も変な上に、夜分になり申し訳ありません(._.)

2023/11/8 21:59
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