金剛山へ

早起きは苦にならない僕たち夫婦は4時半に起きて5時過ぎには家を出た。
今回の標的は金剛山。山登りデビューをする僕のために嫁さんが選んだ山だ。

金剛山は大阪で育った人間には馴染みの多い山だと思う。一度くらいは遠足なんかで登ったことがある人も多いのではないだろうか。僕にとっても金剛山はそういう山で、金剛山に登るのは多分、中学以来だ。ということは実に30年以上ぶり。
当時どんなルートで登ったかも記憶の彼方だが、今回は嫁さんが選んだルート（上りは細尾谷ルート、下りは文殊中尾根ルート）に従うことにした。何と言っても僕は山登りのド素人だ。ド素人は素人に意見することはできない。少なくとも我が家ではそういうことになっている。

南海の河内長野駅まで電車で行き、そこから南海バスに乗り換える。
バス停に早く到着した僕たちは駅前のコンビニでドリンクを買おうとした。だが駅中のコンビニはまだ空いていない。駅周辺にコンビニは見つからず、仕方なく自販機でドリンクを購入してバス停に戻った。

バスの出発まで少し時間があったが、すでに到着しているバスに乗って出発を待っていると、次々に一目で登山客と分かるいでたちをした人たちがバスに乗ってくる。どうやら知り合いの人も多いようだ。バスが出発するころには乗客の平均年齢は70歳くらいにはなっていただろう。それにしても皆さんお元気そうだ。改めて山登りが色んな意味で有意義な趣味であることを感じさせられる僕たちだった。