新田次郎の孤高の人を高校生以来再読しました。高校生当時、母の本棚にあったものを何となく読んでみて、ストイックな人だなあ、何かにのめりこむってすばらしい反面、少し恐いことでもあるなあ、と思ったものです。
黙々と歩くことは好きだったので共感もありました。歩いているとその時間そのものに一生懸命で、息することや足を前にだすことそのものが現在そのものになる感じです。そういったことが小説のなかで加藤文太郎によって語られていて、わかるなあ、と思ったものでした。
最近山に登るようになって、そういえばこんな小説あった、と手にとりました。…こんな内容だったっけ??という驚きです。文太郎という人物がすごく孤独で、プライドが高くて滑稽でさえありました。
山のなかで、自分と自然しかない状況に少しあこがれるけれど、気分だけ味わいつつ、実際は家族で楽しい山登りにしたい今日このごろです。
他にも山岳小説を読み拡げてみたいです。
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