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【まずは背景の話】
この2本の道路は、三室山から伸びる「通り矢尾根」等の山々によって分断されている。
青梅線側は、春には梅が咲き誇る吉野街道に繋がりそこから幾重のルートが伸びるのだが、
日の出町側は、北西は日の出山によって道が阻まれ、武蔵五日市駅方面の南側にしか行き場がない。
こうした状況は、2019年に発生した台風19号による奥多摩日原地区での道路崩落に見られるように、災害時に孤立化を招く恐れがある。
(と言っても、西の入林道など青梅側につながるルートはあるっちゃあるため事情は異なる)
今回のトンネル工事は、こうした防災上のリスクを抑えるのが目的の一つと思われる。
【ここから本題】
さらにもう一つ、今回のトンネル開通によってもたらされるのは、ダブルルート化による「利便性の向上」
日の出側から青梅側へのアクセスが容易になったことは、地元住民含め、我々ハイカーにとっても嬉しいニュースだ。
なぜならば、当該地点は日の出山ハイキングコース登山口や「つるつる温泉」がすぐ近くにあり、休日にはハイカーでごった返すほどの人気スポットだからだ。
バス停があるため、ぶっちゃけ現状でもアクセスには問題はないだろう。
(つるつる温泉ならマイカーでも来られるし。)
ただバスの本数には限りがあるし、終電を逃す迷える子羊たちも後をたたない。
そういったケースの場合、今回のトンネルが我々を青梅線の電車へと導いてくれる筈だ。
それだけではない。
青梅側に行きやすくなったことで、日の出山を下山した後は長淵山ハイキングコースだったり、青梅丘陵ハイキングコースへ向かうという、欲張りセットの山行計画を組むことだって容易になるはずだ。
現状それを実現させるには、肝要峠へ続く最短かつ激急登ルートか、西の入林道という永遠のように続く道を使わなければならない。
(しかし敢えてそんなルートを組む必要性はあまり感じられないという点には目を瞑って欲しい。)
なんにせよ。
選択肢が増えるということは、人生を豊かにする、ということだ。
それが結論。
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