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でも、昨年12/24の武奈ヶ岳ラッセル地獄でスノーシューの大きな弱点、急坂下りの弱さを痛感。
そこからワカン探しを始めていました。
で、いくつか見たワカンの中で一番理想に近かったのが「モンベル スノーシュー46」。
既に廃版になってましたが…、メルカリで無事手に入れることができました！
名前はスノーシューだけど、見れば見るほどスノーシューとワカンの相の子的な存在。
デッキが無く細いフレームはワカン。
本体下面にあるスパイクブレード？と前爪はスノーシュー。
このままだと、フレームが細くて普通のワカンより浮力が足りない。
が、ここに改造を施すことで理想的なワカンになります。
※以下、「改造ワカン」は モンベル スノーシュー46 改造Ver. を指します
【水平歩行、緩い登り（下り）坂】
スノーシュー>>>改造ワカン>>ワカン
浮力の強さに加えて、丸みのある反りあがった先端のおかげで圧倒的スノーシュー。
足を引きずるように歩くことで重さも感じにくくグイグイ進める。
何より、雪上を歩いてる感が抜群でめっちゃ楽しい！
普通のワカンは先端にベント（反り）が有るか無いかで少し変わるけど、ベント無しは雪に引っかかる感が大きくて歩きにくいし、結構沈む。
それが改造Ver.になると、太くなるから浮力は上がるし、ベントが有るのに加えて太さから雪に引っかかりにくくなって、さらに歩きやすい。
個人的な感覚やけど、浮力は結構スノーシューに肉薄するくらい良くなりました。
【急な登り坂】
スノーシュー>改造ワカン>ワカン
ヒールリフターが抜群に効果を発揮。
かなり足首の角度が楽になるし、広いデッキでしっかり踏み固めやすい！
これだけだと>>>くらいの差があるんやけど、唯一、急坂での欠点は本体の重さ。
何度も足を大きく上げると片足1�垓瓩�はジワジワと体力を奪ってくるので、トータルすると>1個くらいに詰められるかも。
改造ワカンは太くて踏み固めやすさがワカンよりは高い他、このモンベルのは前爪＋緩い〔〕型のスパイクブレード？が有るので、より、滑り難い。
普通のワカンはブレードが左右1枚、進行方法と並行に付いてるだけなので前後にズレやすい。
【急な下り坂】
改造ワカン>ワカン>>>スノーシュー
ここがスノーシュー最大の弱点。
かかとの後ろに伸びる大きく長いデッキがめちゃめちゃ邪魔になる。
かかとを大きく振り上げて後ろデッキを雪面に刺すように歩くと少し楽だけど、時間がかかる。
また、大きなデッキを急坂の雪面に置くと結構不安定になり足首への負担がとても大きい。
酷い時は足首を捻挫しそうになるくらいグネる角度になる事もしばしば。
独りの時は少しでも楽にするために左右に少しトラバースするようにジグザグに降りると楽だけど、時間がかかりすぎて数人で行動してるとめちゃめちゃ足を引っ張る。
ワカンはかかとがフレームより下がるので普通に近い感覚で下ることが出来る。
深い雪の急な下り坂は足さばきが重要だと思うけど、それが圧倒的にやりやすいんですよね。
ただ、普通のワカンは結構沈むけど、改造Ver.はそれがマシになるって感じ。
【地肌、アイスバーン】
改造ワカン>スノーシュー>>>ワカン
ここはモンベル ワカンの本領発揮。
前爪＋ある程度長いスパイクブレード？のおかげで普通に歩けるし、ツルツル路面ならひっくり返すこと無く12本爪アイゼンと併用可能。
スノーシューはデカい前爪とスパイクブレード？が長いので気にせず進める。
ただしアイゼン併用不可。
普通のワカンはくるぶし真下辺りに2本のブレードが有るだけなので、そもそもめちゃ歩き難い。
バランス矯正下駄か！？って感じ。
で、それを避けようとするといちいち脱ぐか、前後ひっくり返してアイゼン併用するか（これをするにも着脱必要）。
最悪、ベントしてるタイプだとそれもし難い。
まぁ、こーゆー路面のシチュエーションはワカンなんかを使う場面では少ないんだけど、少ないながらも有ることは有るんよね。
我慢してそのまま歩くか、着脱するかの2択なんて嫌すぎる！
【着脱の手間】
BOA型スノーシュー>>改造ワカン>>>ワカン
BOAは神。左右合わせて着脱1分以内。
分厚いグローブしててもほぼ同じ。
凍結で回らないなども無いし、事前確認で紐の切れも防げるでしょう（これは紐ワカンでも同様ですし）。
改造ワカン（モンベル ワカン）も着脱は楽々。両足で1分半以内って感じ。
こちらも分厚いグローブしててもやりやすい。
昔ながらの紐ワカンは…、素手なら両足で2分以内も可能だろうけど、分厚いグローブをしながらは無理〜（出来る方はすごい）。
オクトスさんのラチェットなら楽だけど、そうするとストレート型でもアイゼン併用不可になったりするし。
【携帯性】
ワカン>改造ワカン>>>スノーシュー（BOA型）
ここはワカン最高ですよね。軽いし、小さいし。
改造ワカンは若干重さUP、太さUPで一段劣る。けど、十分携帯性高い。
BOA型スノーシューは地獄…。
重ねられない。ソール合わせにしてもめっちゃ幅取る。
ザックによってはそもそも取り付け不可な場合も多い（僕は色々なストラップやスノーシューケースを利用して無理矢理付けてたけど）。
ストラップ型スノーシューは取り付けやすいのも有るみたいですけどね。
こんな感じでめちゃくちゃ長文ですが…、メリット・デメリットをまとめてみました。
簡単に言うと、モンベル スノーシュー46は、ベント有り！ベント有りなのにアイゼン併用OK！前爪やスパイクブレードが有って雪の掴みが多少良い！固い路面も歩ける！多少細いのが欠点なので、改造で太くしたらOK！
ってな感じ。
ちなみに、現行のモンベル ワカンに関しては、「カジタックス」と付いてるのはカジタックス アイゼンでないと併用不可。
※使えるのも有るかもですが、僕のペツル サルケンでは使えない。
クイックフィットワカンは折角ひっくり返さなくてもアイゼン併用できるのに、なぜかベント無し。そして少し重い。
なので、廃版だけどスノーシュー46が理想なのです！
※改造の内容
フレームに水道菅などに使う保温カバーを巻いて、ダクトテープのような接着力が強く耐候性のあるテープで止めるだけ。
保温カバーもシール付きと無しがあるけど、シール有りは曲げ難くシールの接着力も少し弱いので、シール無しが使いやすい。
保温カバーが500円程度。
強力テープは選ぶものによるけれど、僕は500円くらいのもの。
これだけ。
重さは片側90gアップなので、本体（両足）920g+180g。
重さと見た目がめっちゃ安っぽくなる…けど、メリットの方がかなり大きいと思ってます。
以上！
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