「二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ」 中村 浩二 氏著
タイトルと表紙写真通りの雷鳥に関する内容で大学教授の著者が苦労して研究を重ねた雷鳥の生態について記されています。雷鳥さんといえば我ら山ヤの言わずと知れたアイドル♥(≧▽≦)人を怖がらずに雛を連れて歩く姿など愛くるしいことこの上なし!!✨✨しかし、我々はいったい雷鳥の事をどれだけ知っているのか・・・!!これが知れば知るほどユニークなんです!!
ごく一部だけ内容をご紹介すると、
世界各地にも雷鳥は生息しているのですが、なんと人間を怖がらないのは日本の雷鳥だけなんです!!
ハイマツやら草ばっかり食べているのかと思いきや、実はライチョウは虫も食べてるんです!!
一夫一妻のライチョウは離れ離れで越冬するのですが(面白いことにオスの集団と雌の集団に分かれて越冬します)お互い生きていればまた春に同じ相方と恋に落ちるのです♥
どうですか!!??面白いでしょう!?この本の魅力は研究者である著者が、なぜ日本の雷鳥だけが人を怖がらないのか、雷鳥がなぜ虫を食べるのか、なぜそれぞれで越冬するのか、ちゃんとその理由まで検証されているのです。なるほど〜〜〜!!の連続!!
さらに研究方法も記載されているため、こうやって調査するのか!!というのは特に理系の方は面白いと感じるのではないかと思います。また研究過程にそって書かれているため、一緒に研究しているような気持にもなりますし、失敗談も記されているためクスリと笑ってしまうようなところもあり、文面も堅苦しくなく、雷鳥に興味がなくても読み物として純粋に面白いです。また、このユニークな生態を知ると、あの時見かけた雷鳥はどういうグループだったんだな!!とか思い出すのも面白いものです。
でもね、雷鳥に興味がなくてもって書きましたけどね、この本読んだら、絶対好きになりますよっ♥(≧▽≦)
画像1:書籍の写真
画像2:仙丈ケ岳で出会った雷鳥さん
画像3:燕岳で出会った雷鳥さん