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4時過ぎに第2駐車場へ到着したが、すでに半数以上がうまっていた。もう少し遅ければ第3にまわされていたかもしれない。
準備を整えいざ出発と意気込んだところで、係員の人が入山証の読み取りにもたつき少々足止めを食らう。今年から始まった新制度に慣れていないのか、あるいは電波状況でも悪かったか。もしくは機械トラブルだろうか。
ともあれ気を取り直して出発。朝日を背に登っていく。眼前には本日の目標である富士山、宝永山、双子山がくっきりと見え、振り返れば御殿場の街並みが見下ろせる気持ちのいい山行だ。
しかし楽しかったのもはじめの数時間だけ。しばらくすると雲が出て、まず双子山が隠れてしまう。続いて宝永山も見えなくなり、あの雲が富士山頂までこないことを祈りつつひたすら登っていく。
きつい。変わらぬ景色と滑る足場のダブルパンチが容赦なく体力を削っていく。自分はなぜ貴重な有休を使い4,000円も払ってこんな思いをしているのかと思考が悪循環を始める。8合目の山小屋を回り込み山頂まで続く急登を目にしてその思いは最高潮に達した。
3分登って1分休むを繰り返しつつ少しずつ高度を上げていく。鳥居が見えてきた。ついに山頂へ到達。達成感。そして解放感。なんだかんだ言ってもこの瞬間がたまらない。だから登っているのだろうか。
御殿場ルートの山頂はあまり広くない。お隣の富士宮ルートの山頂へ移動し、お弁当を食べる。道中もそうだったが、山頂も同じく風が強い。
しばし休憩した後、お鉢巡り開始。剣ヶ峰へ至る馬の背は滑る滑る。標識での記念撮影の待ち時間は5分少々。前の人の撮影をし、後ろの人に撮ってもらう。
撮影終了後はお鉢巡り再開。火口や景色を楽しみつつ一周。次は宝永山へ。大砂走は足が埋まる。降りるというよりずり落ちる感じ。
宝永山馬の背は今日一番の強風。身体がもっていかれそうになる。その後プリンスルートで富士宮ルート方面へ。
宝永第2火口縁から双子山までのルートは四辻まで一切人と出会わず静かな山行。
そして最後の難関双子山。ふもとから見上げる上塚の傾斜と迫力に絶望。一歩進むごとに足を取られるも何とか登りきる。眺めはいい。宝永山や富士山が大迫力で広がる。
続いて下塚。上塚に比べて足元がしっかりしており登りやすい。実際には100メートルくらいしか違わないが、半分くらいに見える。一気に登りきる。こちらも長めがいい。上塚、宝永山、富士山と本日の山行の成果が一堂に見晴らせる。うん、あの山すべての山頂を踏んできたのだ。頑張った。達成感に満たされる。
あとは下山するだけだ。最後の最後に転んで怪我をしないよう注意しつつ降りる。15時頃スタート地点の鳥居に到着。これにて本日の行程は終了。
こうして無事第2回富士登山は終了した。富士山登りたい欲も収まり達成感、満足感も十分得られた。そしてやはり思うのだ。もう富士山は十分、やはり登るより見る山だ、と。この感覚は前回と同じだ。ならば、ひょっとして数年後には再発してしまうのだろうか。富士山登りたい欲が。
……頑張れ、その時の私。
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