熊と直面した。10月7日午後1:30頃、岩手県岩泉町御殿崎自然休養林付近の民家の集まってる先の林の中のトレイルを5分位進んだトレイル上。みちのく潮風トレイルを北から約1ヶ月をかけて、気仙沼まで歩こうとしていた。
数秒後に歩いていたであろうトレイル上に突然体長1.5m位の熊が前方20~30mに現れた。ビックリしたが、大声で叫び、持っていたホイッスルを吹き、とにかく大きな音をたてた。熊はトレイルから「ゆっくり」消えた。「突然人間と遭遇したんだろう。で、逃げたな」と思っていた。逃げたなら少し時間を空ければ、先のトレイルに進めるだろうと、事の重大さに気付かずにいた。
先のトレイルに進む前に付近の木立を用心して見て探っていると、先程の熊がトレイル上に戻ってきた。彼は興味深そうにこっちを見て「私を観察してる」。さすがの私もヤバいとわかり、背中を見せない様に民家の集まってるとこまでトレイルを戻った。熊は(運良く)追って来なかった。
以後のトレイル歩きは全て辞めて、旅を中止した。
この熊がヤバいのは「人間を見て、怖がってるのではなく、興味深く見ていてた」こと。つまり、人間がいる事を示す音を発する装置(人声、ラジオ、熊鈴、ホイッスル、爆竹等)は、意味無いって事(むしろ逆効果?)。宮城の栗駒で熊に襲われたグループの人が「山に入る前に爆竹を鳴らしたんだけど‥」と言ってた。熊に危害を与えられる物を携帯して無い限り、これらの個体から身を守る術は無いと思う。
ご参考までに。